<2004~2006 《対決》
当時の世界最大のECサイトeBayが中国に上陸。当時まだベンチャー企業だったアリババがeBayに真っ向勝負を挑み、勝利をおさめるまで>
中国のトップ企業と大手国際企業の間にはまだまだ大きなギャップがある。
西洋の文化は大企業に注目するが、ここ中国の13億匹の「アリたち」は中小企業だ。だが、ここにこそ、未来の勝利がある。
――2004年6月13日 杭州 アリババ会員企業大会
淘宝(タオバオ)の立ち上げ以来の発展のスピードにアメリカのメディアはすっかり驚いているようだ。
eBayは無敵だと彼らは思っていたんだろう。純粋に中国製の電子商取引ウェブサイトが、eBay、ヤフーなどの巨大企業と互角に競争できるなんて、信じたくなかったんだろう。
だが淘宝(タオバオ)の利用者データを前にして、アメリカのアナリストたちは刮目せざるを得なくなった。その時、初めて分かったはずだ。
中国におけるC2C取引の競争は、彼らが想像したよりもはるかに厳しいということが。
――2004年9月27日 ロイターズ
ゾウがすべてのアリを踏みつぶすのは難しい。アリのほうがそんなことをさせないだろう。アリはあちこち逃げまわるはずだ。それをすべて踏みつぶそうとしたら、ゾウのほうが足を折ってしまうかもしれない。
――2004年10月21日 北京晨報
今日あきらめてはいけません!
アリババは揚子江のワニみたいなものだ。海のサメと闘ったら、負ける。だが揚子江の中で戦えば、負けることはない。eBayは私たちの国である中国に来て闘おうとしたが、私たちには地の利がある。
私たちは3元で麺を食べることができるから、同じ麺を食べるのに300元も払うような、ばかばかしいことはしない。私たちが1億元投資している時に、eBayは700億元も投資する。だがどうやって、私たちを負かすことができるというのか。
――2004年10月23日CNBC( アメリカのニュース専門テレビ局)
5年前、私と仲間たちは世界で最も偉大な会社を作ろうと思っていました。そんなことを言うのは頭がどうかしているといろいろな人に言われました。だが、人から何と言われようと、そういう会社を作ろうという私の夢に変わりはありませんでした。
2001年から2002年のITバブル崩壊による不況の時期、私たちはとにかく生き延びることだけを考えていました。ほかのインターネット企業がすべて倒産しても、自分たちだけはなんとか生き延びよう、そう思っていたのです。
私たちは生き延びました。あきらめなかったから、自分たちの夢を信じ続けたからです。たえず努力し、間違いから学び続けたからこそ、成功することができたのです。
今日、状況は厳しく、明日はもっと厳しいかもしれない。でも、美しい明後日が待っているかもしれません。それなのに、厳しい状況が続くと明日が来る前にあきらめてしまう人が多すぎる。
だから、もう一度言っておきましょう。今日あきらめてはいけません!
――2004年12月28日 中国中央電視台(CCTV)「今年の経済人賞」を受賞して
1999年から2001年、アリババはまだ無名だった。私たちは欧米市場を狙っていて、私は欧米諸国で何度もスピーチをした。2000年にドイツでイベントを開催したが、それは私の人生で最もみじめな体験になった。1500人の座席を用意したのに、来てくれたのはたったの3人だった!本当に恥ずかしかったが、スピーチは最後までやらなければならなかった。
――2005年7月22日 青島 アリババ会員企業大会
絶対に人をだましてはいけない。ビジネスでも、人生でも。1995年、私は4つの会社にだまされました。その4社はもう存在していません。人をだまして、会社がやっていけるなんてことはあり得ない。
――2005年7月 上海 アリババ会員企業大会
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