シャンシャン渡航まで1カ月弱どんな準備をする? 2月に順豊航空の「チャーター便」で中国へ行く

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シャンシャンをひと目見ようと大勢の人が列を作った。列は写真左奥まで延びて旧正門付近で折り返し、写真右のパンダ舎入口へ。2023年1月20日(筆者撮影)

1月21日~2月19日は、抽選に当たった人とその同行者だけがシャンシャンを観覧できる。1回の観覧時間は約2分間。1日の観覧者は最多で2600人(中学生以下の同行者を除く)。抽選の平均倍率は土日の21~22日がやや高く、21日7倍、22日8倍、24日4倍、25日4倍、26日4倍、27日5倍だった。

2月に4頭が日本を離れる

現在、日本からの観光客は基本的に中国へ行けないが、いずれ入国できるようになれば、シャンシャンに会いに行く人もいるだろう。旅行会社がツアーを企画するかもしれない。

シャンシャンの渡航日の翌日、2月22日には、和歌山県・白浜町のアドベンチャーワールドからパンダの永明(えいめい)、桜浜(おうひん)、桃浜(とうひん)が中国へ旅立つ(参照:『新たな雄パンダ来日?和歌山の3頭が2月に中国へ』)。

3頭は関西国際空港からANAのチャーター便に乗って、成都にある成都大熊猫繁育研究基地(成都ジャイアントパンダ繁育研究基地)へ行く予定だ。アドベンチャーワールドでも検疫が始まっている。3頭の観覧は抽選制ではないものの、1回の観覧時間は約3分間に制限されている。

2月に渡航する4頭のパンダには簡単に会えなくなったが、上野動物園とアドベンチャーワールドは、ウェブサイトでパンダたちの様子を配信するなどしている。引き続き見守りたい。

中川 美帆 パンダジャーナリスト

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なかがわ みほ / Miho Nakagawa

福岡県生まれ、早稲田大学教育学部卒。毎日新聞出版「週刊エコノミスト」などの記者を経て、ジャイアントパンダに関わる各分野の専門家に取材している。訪れたパンダの飼育地は、日本(4カ所)、中国本土(11カ所)、香港、マカオ、台湾、韓国、インドネシア、シンガポール、マレーシア、タイ、カナダ(2カ所)、アメリカ(4カ所)、メキシコ、ベルギー、スペイン、オーストリア、ドイツ、フランス、オランダ、イギリス、フィンランド、デンマーク、ロシア。近著『パンダワールド We love PANDA』(大和書房)

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