「とりあえず3年」働いた25歳彼が結局辞めた訳 安定した仕事に就いたはずが、想定外があった

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大学時代には、すでに湧水に興味を持っていた窪塚さん。しかし、違和感を感じながらも就職のための勉強に追われていた窪塚さんは心ゆくまま打ち込むことができず、消化不良に。3年の時を経て、今後の人生の歩み方や、次の職業選択にも影響を及ぼしているようだ。

とはいえ彼のように、実際に社会に出て働いてみたことで、自分の本当の興味関心を知るという人は少なくない。好奇心が人一倍強く興味の幅も広い窪塚さんの場合、3年間働いたタイミングで、この際とことんやってみたほうがいいかもしれない。

理学療法士を辞めて、次の仕事は?

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なお、本人は理学療法士として復帰するつもりは今のところ考えていないそうだが、医療系の職種は転職も比較的しやすいイメージもあるが……。

「日本一周しながら趣味で続けるだけでも満足できるのかも含めて、自分の好き度を検証できればいいなと思っています。

もし飽きそうならまったく別の仕事をしてもいいし、飽きそうになければ何かしら水や山といった自然に関わるような仕事を真剣に考えたいです。ネットとかで調べても、これだと思えるような具体的な仕事は全然わからないんですが」

世間では一度決めた目標を貫徹することが正しいとされがちだが、昨日までの目標や夢に執着して縛られる必要はない。そもそも今の時代に10年後、20年後の自分の姿や目標を具体的に思い描ける人がどれだけいるだろうか。

さまざまな出会いや経験を通じて、柔軟に修正を繰り返すマインドで、窪塚さんにはQLCを乗り越えてもらいたいものだ。

本連載に登場してくださる、「クォーター・ライフ・クライシス」(QLC)を経験した、アラサーや元アラサーの方を募集しています。アラサーの筆者・編集者がインタビューさせていただきます。お申込みはこちらのフォームからお願いします。
伊藤 綾 フリーライター

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いとう・りょう / RYO ITO

1988年生まれ道東出身、大学でミニコミ誌や商業誌のライターに。SPA! やサイゾー、キャリコネニュース、マイナビニュースなどでも執筆中。いろんな識者のお話をうかがったり、イベントにお邪魔したりするのが好き。毎月1日どこかで誰かと何かしら映画を観て飲む集会を開催 @tsuitachiii

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