朝活は、パワーランチより「楽メシ」! 仕事の成果より「ギョーザの流儀」

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山口さんは「日頃の仕事には、パワーバランスがつきもの」と言う。ベンチャーは企業との取引や提携によって成長するが、相手企業の規模によってその出方を変えねばならない。「パワーバランス」と隣り合わせの日常の一方で、ギョーザは「たとえごちそうされても恩は着せられない」価格帯。ギョーザを前に、人は平等になれるのだ。

「ビジネスの関係性から解放され、ひとつの皿をみなでつつく。その時間がとても楽しいんです」(山口さん)

リラックス効果で消化吸収もアップ

清水さん(左)の外食好きは健在で、平日のランチは毎日外食。料理人の馬場剛さんと(撮影/編集部・齋藤麻紀子)

ちなみに、みんなで食を囲むことは、身体面にもいい影響がある。Jリーグの清水エスパルスなどで栄養指導をする公認スポーツ栄養士のこばたてるみさんは「会話を楽しみながら食事をすると、唾液の分泌もよく、またリラックスしているため消化吸収もよくなります」。

都内で働く清水さやかさんも会話を楽しむひとり。相手はお店で料理をするシェフだ。

「どうですか? 席、空いていますよ」

2年前、偶然店頭に立っていたシェフの誘いで、六本木のバル「東京バル Ajito」に入った。厨房の目の前に設置されたカウンターに座り、調理をするシェフと会話を楽しんだ。以降「カウンター食」にハマった。

もともと外食は大好き。20代のころは営業職で毎日残業続きだったが、「家と会社を往復するだけではイヤ」。たとえ帰りが深夜になっても、ラーメンや鍋などを楽しんだ。

外食好きが高じて、グルメサイト「ヒトサラ」を運営するUSENの広報に転職。自社情報をメディアに売り込む毎日ではつい近視眼的になりがちだが、シェフとの会話は新鮮で自分を解放してくれる。たとえば、起業した女性シェフ、人生経験豊富な年上シェフなどの話からは、普段接することのない世界を垣間見ることができる。

「選食」から「戦食」に

生活にも変化が生まれた。シェフが貸してくれた蒸し器を使ってみたり、もらった調味料を料理に使うように。実は清水さん、あまり料理が得意ではなかったが「次にお店を訪問したときに、きちんと会話したい」という理由で、半ば強引に料理の楽しみを知った。

「食事を楽しむだけでなく、カウンターで会話をすることで、視野も広がっています」

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