シャックバーガーは「マック的常識」を覆す 「ハンバーガー界のスタバ」の凄みとは?
日本のハンバーガー市場に、米国発の新興勢力が上陸する。その名は「Shake Shack(シェイク・シャック)」――。
2004年、米・ニューヨークのマディソン・スクエア・パークで産声を上げた同社は現在、9カ国で66のハンバーガー店を展開している。2016年中には東京に日本1号店を出店。東京五輪が開かれる2020年までには日本国内で10店舗まで増やす計画だ。
シェイク・シャックの特徴は素材へのこだわりだ。抗生物質や成長ホルモンを使用しない100%米国産のアンガスビーフを使ったハンバーガーや、トランス脂肪酸を排除したフライドポテトなど、品質面のよさが消費者を惹きつけている。
看板商品の「シャックバーガー」は米国で単品5.19ドル(日本円で約620円)と、決して安くはない価格設定。ポテトなどのサイドメニューを付ければ、1000円前後になる。それでも、ニューヨークの店舗は若者を中心に行列が絶えないという。
1月末には新規株式公開(IPO)でニューヨーク証券取引所に上場。1億0500万ドル(約125億円)の資金を調達した。主戦場である米国で新規出店するほか、欧州や中東、日本を含めたグローバルで店舗網を広げていく構えだ。
スタバを育てたサザビーとタッグ
今回の日本進出にあたって注目すべきなのは、国内展開の独占契約を結んだサザビーリーグの存在だ。サザビーといえば、米スターバックスや仏ファッションブランド「アニエス ベー」をはじめ、これまで30以上のブランドを日本で展開してきた実績を持つ。
サザビーと組むことで、日本ではどのような青写真を描いているのか。人口が減少していく日本市場での勝機はあるのか。そして、グローバルでどのような展開を遂げていくのか。3月28日の事業発表会を前に来日したランディ・ガルッティCEO(最高経営責任者)を直撃した。
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