なぜポッキー、ハイチュウは海外で売れる?

海外で売るにはコツがある!

海外で売れるお菓子は何が違うのか?(写真は、メジャーリーガーの間で人気となったことから人気化したハイチュウの看板)
 スーパーやコンビニで手軽に買える日本のお菓子が、世界の消費者をとりこにしている。台湾のコンビニなどは、日本のお菓子で席巻されているといっても過言ではない。
 香港やタイのスーパーでもお菓子売り場の日本の商品率は年々高まる一方だ。「じゃがビー」「ポッキー」「コアラのマーチ」「カラムーチョ」「カール」「ベビースターラーメン」「ハイチュウ」といったロングセラー商品が所狭しと並んでいる。
 なぜそれらは売れるのか? 『「ポッキー」はなぜフランス人に愛されるのか?』(日本実業出版社)の著者である三田村蕗子氏がレポートする。

メジャーリーガーに端を発したハイチュウの快進撃

森永製菓のハイチュウがメジャーリーガーの間で人気、というニュースを耳にした読者も多いだろう。ボストン・レッドソックスの田澤純一投手が持ち込んだのがきっかけで、人気沸騰。これを受けて、米国森永はサンプル提供をスタートし、レッドソックスとのスポンサー契約まで実現する。

キャラメルでもない、ガムでもない、口に入れると、フルーツの風味が広がり、かんでもかんでもかみきれず、気がつくと溶けて消えていく独特の不思議な食感は、やがて球団職員や球場を訪れるファンをも魅了していく。

ここで一気に攻勢をかけるべく、森永製菓は2015年夏から現地生産をスタートする計画だ。海外事業を統括する海外事業部長の山下充洋さんは語る。

「まずは台湾の工場からアメリカに輸出し、セブン-イレブンで展開しました。日本で100円のハイチュウがアメリカでは1.29ドルしますが、非常に回転率がよかったんですね。

次に、日系やアジア系のスーパーに入れたら、やはりよく売れ、自信もついた。そこで、アメリカ人に食べてもらえるお菓子に仕立てようと、米系のラルフルズやコストコといったメインストリームで勝負をかけました。これも動きがよく、リピートがつくという確証が取れたので、いよいよ現地生産に踏み切ります」

次ページどうやって「売れるようにする」のか
政治・経済の人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 360°カメラで巡る東京23区の名建築
  • 日本人が知らない古典の読み方
  • 岐路に立つ日本の財政
  • 財新
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
-

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

ログインしてコメントを書く(400文字以内)
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
新型肺炎の「致死率」<br>武漢だけ突出する理由

新型肺炎による死亡者は、湖北省、とくに武漢に集中しており、致死率は他の省を圧倒しています。この理由と背景は? 本誌デジタル版では、現地から果敢な報道を続ける中国「財新」特約の連載「疫病都市」を配信しています。