KTM「1290スーパーアドベンチャーR」走りの本質 人気アドベンチャーモデル最高峰の実力を確認
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今回試乗したのは、KTMのフラッグシップモデルとなる 「1290 スーパーアドベンチャーR(以下:アドベンチャーR)」。現在、世界中の2輪メーカーが力を入れているセグメントでもあるアドベンチャーモデルの最高峰に位置するモデルだ。
オーストリアで生まれたKTM
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KTMは、オーストリアで1950年代から2輪車の製造販売をスタートし、2輪モータースポーツへ積極的に参戦してきたメーカーだ。歴史の中では、周辺サプライヤーをグループ子会社化することにより、技術構築、生産性の向上、販売網の拡充など、合理化への取り組みも早くから行ってきた。現在では傘下にあるハスクバーナ、GASGASといったメジャーブランドのプロダクトもKTM本社のラインで生産している。
また、2008年からは4輪事業も展開しており、レーシングシャーシメーカーのダラーラ製カーボンシャーシにドイツ・キスカデザインのボディを纏ったX-bowを展開。パワーユニットは、アウディの2Lターボエンジンを採用するなど、他企業とのリレーションもスムーズに展開している。
モータースポーツ活動では、オフロードの印象が強いが、MotoGP最高峰クラスで優勝を重ねるなど、世界中のレースで数多くの勝利を収めている2輪総合メーカーである。
アドベンチャーRは、KTMのさまざまなレース活動の中でも圧倒的な強さをみせているダカールラリーにおいて、2001年から2019年までの18連覇を達成した2輪レーシングマシンをオマージュに、ストリートで最強のパフォーマンスを追い求めた意欲作だ。究極のアドベンチャーモデルと呼んでも差し支えないだろう。
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