株式市場に残った一部のリスクマネーは、大型株中心になります。
企業業績は非常に悪い状態で、株式市場には資金が入ってこないので、株価が上がらない状態が続きます。日本では2009年からアベノミクスが始まる2012年までがこの状態にありました。
新高値ブレイク投資法を実践する上で必要なこと
そして、中央銀行が金融緩和に着手すると、再び金融相場がやってきます。2012年11月に始まったアベノミクスや2020年2~3月のコロナ・ショックの後が、典型的な金融相場です。
新高値ブレイク投資法を実践する上では、相場が上記の4つの局面のどこにあっても、すべきことは変わりません。新高値を更新した銘柄をチェックして、ファンダメンタルズに大きな変化が起きていて、株価上昇が期待できる銘柄をリスクリワードで優位となるポイントで買いに行きます。適切なリスク管理を行いながら、これを愚直に繰り返します。
ただ、新高値銘柄の数は相場サイクルによって異なります。新高値をブレイクする銘柄が多いのは、株式相場全体が上昇する金融相場と業績相場です。追い風が吹くこの2つの局面では、相対的に利益が狙いやすいといえます。
一方、逆金融相場は市場全体の下落局面になりますが、その中でも株価が下がらない銘柄はあります。かなり強いファンダメンタルズを備えている銘柄です。多くの銘柄が下がる中で逆行高になっている銘柄は、市場の中で目立ちやすく探しやすいというメリットがあります。
また、金融相場、業績相場では株価が上がる銘柄が多くなりますので、ポジションを多めに持ちやすい時期といえます。反対に逆金融相場、逆業績相場では、株価が下がる銘柄が多く、上昇する株は少ないため、難易度が上がります。概して、保有するポジションは少なめにしてリスクを抑えたほうがいいでしょう。
(編集部注:本記事は特定の株式の購入を推奨するものではありません。株式投資は、さまざまなリスクを正しく認識したうえで、ご自身の判断と責任に基づいて行なってください)
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