投資で儲けたい人は、このポイントを押さえよ 「新高値銘柄」を選ぶことがなぜ重要なのか

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新高値ブレイク投資法は、なぜ利益を出しやすいのでしょうか(写真:tadamichi/PIXTA)
岸田首相がNISA制度の改革を表明するなど、「貯金から投資」への流れがますます加速している今日この頃。しかし、株や投資信託の数が多すぎて、「結局、どの株が買えばいいのか」「あわよくば儲かるのか」と早くもさじを投げている人もいるのではないでしょうか。 
そんな中、資産5億円超えの投資家のDUKE。さんは、「新高値ブレイク投資」という手法を提案します。「忙しい人でも1日10分から始められる 3年で3人の『シン億り人』を誕生させたガチ投資術」から一部抜粋してお届けします。 

新高値とは、株式の市場用語で、「相場が上昇して、それまでの高値を超えたときの値段」を指します。私が提案するのは、この新高値に注目し、「株価が新高値圏に上昇してきた段階で買って、さらに上昇したところで売却して、利益を確定する投資法」です。

では、新高値ブレイク投資法はなぜ利益を出しやすいのでしょうか。この記事ではまず、その理由について説明していきましょう。

確実な損切りこそ、大きく儲けるための第一歩 

新高値ブレイク投資法の基本戦略では、①損失を小さくし、②利益を大きく伸ばして、③トータルで利益を出すことを目指します。

まず、損失をコントロールするには、確実な損切りを行う必要があります。私は、最大でも10%のマイナスで損切りを行うべきだと考えています。

たとえば1株100円で投資したA社の株価が90円まで下落すると、10円(10%)のマイナス(含み損)です。この段階ですぐに損切りをして止血をします。損切りをしないのは、ケガをして血が流れているのに、止血をせずに放っておくようなものです。

1株100円で買った銘柄が90円になってしまったということは、①銘柄の選択が間違っていた、②買ったタイミングが悪かった、③株式市場全体の環境が悪かった、のいずれかです。いずれにしても、あなたの判断が間違っていたことを市場が教えてくれているわけですから、いったん損切りをして出直しを考えるべきでしょう。

損切りは、常にマイナス10%で行うわけではありません。最大10%と考えることを私は推奨しています。投資に慣れてくると、買ってすぐに「様子がおかしい」と感じることもあります。

たとえば、「日経平均株価が上昇しているにもかかわらず、買った銘柄が継続して下落している」ときです。その場合は、マイナスが5%であっても損切りをします。また、「保ち合い(BOX)圏からのサポート線割れ」のときも損切りします。その場合も、結果としてマイナス3%や7%になることもあります。

次ページ含み益が出たら慌てて利益確定せず、利益の最大化を目指す 
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