投資で儲けたい人は、このポイントを押さえよ 「新高値銘柄」を選ぶことがなぜ重要なのか

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一方で新高値ブレイク投資法では、少なくとも20%の利益、銘柄にもよりますが、私は通常50%以上の利益を狙います。投資した銘柄の株価が上昇して含み益が出ている場合は、あなたの行動が正しかったことを市場が教えてくれています。その場合は、慌てて利益確定をするのではなく、できる限り利益を伸ばします。これも新高値ブレイク投資法の大きなポイントです。

仮に4銘柄を売買して3銘柄で損切りになったとしても、トータルのマイナスは30%以内ですから、残りの1銘柄で50%の利益が得られればトータルで20%以上のプラスになります。

含み損になった銘柄を適切に損切りしていくと、あなたの証券口座には含み益の出ている銘柄だけが残ります。これは花壇の手入れにも似ています。雑草を刈らずに放っておくと、やがてきれいに咲く花まで枯れてしまいます。取引をしてみて雑草だと思ったら、すぐに刈り取っていけば、含み益がのった、きれいな花だけが口座に残ります。

以上が基本戦略ですが、これを実現するためには、テクニカル分析とファンダメンタルズ分析の両方を利用します。この手法は、テクノファンダメンタル投資と呼ばれています。

ビッグチェンジが起きている銘柄をチャートで探す

まず、テクニカル分析について紹介しましょう。

新高値ブレイク投資法では、株価が新高値圏に上昇してきた段階で買って、さらに上昇したところで売却して利益を確定します。上昇トレンドに乗っている銘柄を買って、上昇トレンドが続いている限り保有を続け、上昇トレンドが終わったと考えられる時点で売却して利益確定をする順張りの投資法です。

ここでいう「新高値」とは過去1年程度で見た場合の高値を意味します。できれば過去2年程度の値動きの中で高値を更新した銘柄に着目するのが理想ですが、過去1年であれば投資情報サイトの「株探」などでも無料で検索が可能ですし、それでも十分に高いリターンを狙うことが可能です。場合によっては3カ月や6カ月のこともあります。

新高値を更新した銘柄に着目するのは、その企業に何かビッグチェンジが起きている可能性が高いからです。通常、株価が過去の高値に近くなると、上昇の勢いが弱くなります。過去の高値で買った投資家が「やれやれ、ようやく株価が戻ってきた」と考えて売却するからです。結果的に過去の高値を超えられないことが多くなります。

にもかかわらず、高値を更新したとすれば、何か理由があるはずです。新商品の売れ行きが好調だったり、新業態が市場シェアを奪う見込みがあったりするなど、将来の業績向上を先取りしている可能性があります。過去1年よりも過去2年、過去2年より過去3年と、更新した高値の期間が長いほど、大きな変化が起きている可能性が高いと考えられます。

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