正月太り解消!肉体改造のプロが語るリカバリ術 カロリー調整が一番とっつきやすく失敗しにくい

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ところで「カロリー」とは、何でしょうか。多くの人が、その意味を理解しているようで、うまく説明はできないと思います。僕もはじめはそうでした。

カロリーとは、食材それぞれがもっているエネルギーの単位。1Lの水の温度を1度上げるのに必要になるエネルギーが1㎉です。

私たちのカラダには、熱を保とうとする働きがあります。仮に、平熱が36.5度だとしましょう。20度の水を1L飲んだ場合、36.5度を保つために理論上、カラダは16.5㎉を消費します。暑い時期に冷たいものをとりすぎると夏バテを起こすと言われるのは、このためです。

理論上、と付け加えたのは、カラダにまつわる数値はあくまで目安だからです。人それぞれに体質があり、筋肉量の違いがあり、代謝の状態はさまざまです。ですので、ボディメイクにまつわるあらゆる手法は、本やネットに書かれていることが絶対ではありません。書かれていることを軸として、自分に合うように微調整をしていく必要があるのです。

水を意識的に飲むメリットは数多くある

夏に冷たい水を飲み過ぎてバテてしまうのは困りものですが、この理論を逆手にとれば、カラダづくりを加速するテクニックとしても使えます。

水を飲むとカラダが冷やされて体温が下がる。下がったぶんだけ、もとの体温に戻そうとする機能が働き代謝がアップ、つまり消費カロリーが増えるわけですから。

消費カロリーが増える以外にも、水を意識的に飲むことで得られるダイエット効果はいくつもあります。

大きなところでは、むくみの予防と解消。ビギナーのなかには、水を飲み過ぎるとむくむと間違って認識している人が多いのですが、実際は逆。水を飲まないほうが、カラダは水分を溜め込もうとするのです。

もうひとつは、便秘の予防と解消。タンパク質を増やして炭水化物を減らすと、炭水化物内に含まれる食物繊維の摂取量が減り、便秘に悩まされる人が多いです。そこに水分量も不足すると、状態は悪化の一途をたどります。

次ページ空腹感は、水分不足による渇きから起こることも
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