2022年「炎上した広告」主な17案件に見る痛い教訓 「コンプライアンス社会」で進行する緩やかな分断
【7月】
●大阪王将 元従業員の衛生管理に関するツイッターへの告発投稿によって炎上。当該店舗は8月26日に閉店 (日本)
【8月】
●香川照之氏の性加害報道により、各社のCMで相次いで降板となる (日本)
●シャネルの広告がYouTuber コムドットを起用したことに対し、「ブランドイメージが崩れる」と批判を浴びる (日本)
【10月】
●花王、銀のさら等「カミングアウトデー」に公式アカウントから行ったツイートが批判を浴びる (日本)
●焼肉ライク社長が自身のツイッターアカウントで持論を展開、批判を浴びる (日本)
●アディダス社、反ユダヤ的な言動を行ったアーチストのイェ(カニエ・ウエスト)との契約打ち切りを発表 (アメリカ)
【11月】
●イーロンマスク氏のツイッター社買収により、大口広告主が相次いで広告出稿を停止 (アメリカ)
●劇場版の『THE FIRST SLAM DUNK』に関して、スタッフの発言や声優交代に対してファンから批判の声が相次ぐ (日本)
●FIFAワールドカップ カタール大会で開幕直前にスタジアム内でアルコール販売が突然禁止となり、大会スポンサーであるバドワイザーのビールが大量在庫を抱える (カタール)
●暗号資産交換所「FTXトレーディング」が破産申請、大坂なおみ氏、大谷翔平氏を含む「広告塔」となっていた11名の著名人が被害者団体から損害賠償を起こされる (アメリカ)
●JR大阪駅の対戦型麻雀ゲーム「雀魂(じゃんたま)」とテレビアニメ「咲-Saki-全国編」とのコラボポスターの「性的表現」の是非について議論が起こる (日本)
【12月】
●仏高級ブランド バレンシアガのキャンペーンビジュアルが「子どもを性の対象にしている」として炎上、取り下げへ (フランス)
この一覧を見ると、多くのトラブルが起きているように見えるが、「大炎上した」と言えるもの、広告表現が原因で炎上したものは、実はさほど多くはない。
2022年はジェンダー表現に関するものが目立ったが、これも賛否両論の議論が巻き起こっており、「批判一色」であったと言うこともできない。
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