なかやまきんに君、芸歴23年で大躍進遂げたワケ 筋肉留学、吉本興業からの独立もパワー!に
そんなきんに君の姿勢を、プロフェッショナルだと表現する人も多い。それは、こんな言葉からも垣間見ることができる。
「筋トレも短期間だけ頑張っていても結果が出ない。僕は28年筋トレをやっていて、本当に日々を積み重ねる大切さを感じています。同じことを繰り返してたら、教科書には掲載されていないような感覚や効果も感じられるようになります。そんな領域にいる人がプロフェッショナル。その領域に行くためには、とにかく繰り返さないといけないんです」
22年ものの「ヤー!パワー!」が若者にバズる
そうやって筋トレに真摯に取り組んできた、きんに君に思いがけない転機が訪れる。
福岡市内の警察署で1日署長を務めた際に、お得意の「パワー!」のきめポーズを披露した。その様子を放送していたNHKローカル局のアナウンサーが、笑いをこらえ切れずにニュースを読めなくなるというシーンがテレビに流れたのだ。
この模様がSNSで拡散され、Z世代と呼ばれる若者世代に「面白い」「誰も傷つけないお笑いだ」とバズりまくった。その影響はすさまじく、「ヤー!パワー!」が若年層の間で流行した言葉や文化を表彰する「Z世代トレンドアワード2022」で年間大賞に輝くまでに。
投票者からは「前向きな気持ちになれるし元気が出る」「ちょっと静かになったときにパワー!って使う」と予想外のコメントも集まった。
「この状況に驚きましたし、感謝しかないです。今までの自分はテレビの中だけがすべてという評価で生きてきました。それがYouTubeやSNSで自分の好きなように編集して発信していたら、『今までテレビで見てたときと、印象が全然変わりました』と僕を知ってもらう層が大きく広がった。それを実感しています」
独立した当初は、フィットネス寄りの仕事が中心になると想像していたら、キャラクターを生かしたタレントとしても、多数のオファーが寄せられる結果に。これまで一貫してブレずにやってきた自分に対して誇りを持てた1年だったという。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら