コロナ禍の影響が薄れて全般的な企業業績は上向いたものの、米欧の金融引き締めや世界的な原燃料高の影響を受けて、上値の重さが目立つ場面が多かった2022年の日本株。
今年も最終盤に入り、上場企業の6割を占める3月期決算企業の配当への意識が高まるタイミングを迎えている。
過去10期に減配・無配なく、増配は5回以上
そこで今回は12月16日(金)に発売した『会社四季報』2023年1集(新春号)に掲載した「減配・無配知らず今期配当利回りランキング」の一部を紹介したい。配当利回りは株価に対する1株当たり配当金の水準を見る指標で、一般的に3%を超えていれば高水準といえる。
その中でも過去10期の対象期間に減配・無配がなく、増配が5回以上、なおかつ今期減配予想ではない企業を厳選し、今期の予想配当利回りが高い順に紹介している(算出用株価は11月28日時点)。
トップになったのは半導体製造関連機器や電子部品を扱う専門商社の伯東。今期の予想配当利回りは6.65%で、過去10年に5回増配している。2025年3月期までの中期経営計画の期間中、「総還元性向100%」を目標とした株主還元を実施することを基本方針として掲げている。
今期は10月31日に業績予想の上方修正に併せて配当予想を従来の年間160円から250円に引き上げている。さらに今期は最大80万株・18億円、同50万株・15憶円と2回の自己株買いを実施しており、中期経営計画で示した施策を有言実行中だ。
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