「今日、何してた?」が夫婦喧嘩の地雷になる理由 男性の「スペック確認」vs女性の「警戒スイッチ」
あるとき、明太子を冷蔵庫にしまい忘れていたら、夫が、その器を高々と上げて、「これって、冷蔵だよね?」と言ったことがあった。あれはたしかにとがめる口調だったけど、忙しかったので、明るく「そうよ。ありがとう」と応えたら、すごすごと片づけてたもの。
たとえ、夫に悪意があったとて、こちらが明るく受け止めたら、悪意ではなくなってしまう。マウンティングは、こちらが嫌な思いをしたときにだけ成立するのである。
たいていの悪意のない夫たちは、妻に逆上されて、びっくりして、なんて機嫌の悪い人なんだろうと怯えたりしている。裏読み、止めるしかないでしょう?
「今日、何してた?」が地雷
5W1Hは、問題解決型の対話の始め方でもある。スペック確認のつもりじゃなくても、たとえば、「今日は、ちょっと妻と話をしようか」なんて思いついたとき、問題解決型の夫は、「今日、何してた?」なんて聞いてくる。
これって、妻には、「部屋も片づいてないし、料理も出来合いだし、一日何してたんだ?」と聞こえたりするので要注意だ。
もちろん、素直に「手芸屋さんに行ったら、知り合いにばったり会って〜」なんて話してくれる妻もいるので、困っていなかったら気にしなくて大丈夫。要は、スカートの質問の男性たちのように、こちらの無邪気な質問で妻が不機嫌になる不思議を抱えている方は、「いきなりの5W1H」を控えたほうがいい。
ところで、妻の皆さんも、子ども相手にいきなり「宿題やったの?」「学校どう?」なんて聞いてませんか?
これって、夫が「メシできたのか?」「今日何してた?」って聞いてくるのとまったく同じ構図。話が弾むわけがない。ムッとして、「ああ」とか「別に」とか「普通」とかが返ってくるのが関の山。小言のつもりなら意図通りだけど、子どもとコミュニケーションを取るつもりなら、まったくの逆効果である。
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