「今日、何してた?」が夫婦喧嘩の地雷になる理由 男性の「スペック確認」vs女性の「警戒スイッチ」

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女性相手に、いきなり5W1Hの質問はご法度(写真:Ushico/PIXTA)
お互い悪意はないのに、夫婦の対話は、なぜかすれ違う。それが積み重なれば二人の間は冷えてしまうことも。そんな不幸を避けるにはどうすればよいのでしょうか。『夫婦のトリセツ 決定版』より一部抜粋・編集のうえ、「男性脳」と「女性脳」の違いを考慮した解決法をご紹介します。

別々の男性(30代と50代)から、同じ話を聞いた。先日、家に帰ったら妻が見慣れないスカートをはいていたので、「そのスカート、いつ買ったの?」と聞いたら、妻が不機嫌な声で「安かったから」と答えた。

「女はなぜ、質問にちゃんと答えないのでしょう?」と男性(50代)は締めくくった。「妻を怒らせる気はなかったのに、自分は何を間違ったのでしょう」と男性(30代)はうなだれた。

これ、男性のほうは、スペック確認をしたのである。「このスカートは新しいのか」を確認しただけだ。なのに、女性のほうは、「こんなもの、俺に黙って、いつ買った?」と聞こえたのだ。つまり、買ったことを責められたと感じたのである。

実は、思春期以降の女性相手に、いきなり5W1H(いつ、どこで、だれが、なにを、なぜ、どのように)の質問をしてはいけない。娘でも同じだ。

女性脳の警戒スイッチ

女性の脳には、異性への警戒スイッチが搭載されている。異性からのアクション(ことばにせよ、行為にせよ)に、反射的に「これって、攻撃では!?」と疑う本能である。

これは、雄と雌で生殖リスクが大きく違う種(爬虫類、鳥類、哺乳類)の雌たちに搭載された機能なのだそう。いずれも、生殖行為の後、卵を抱いたり、孵化した幼体の面倒を見たり、お腹の中で大きくして命がけで産み出したり、授乳したりと、雌の負荷が圧倒的に高い。

このため、生殖機会を増やしたい雄と、条件を見極めて慎重に生殖行為に至る必要がある雌という組み合わせとなり、雌は雄を厳選するために、容易に近づけるわけにはいかない。というわけで、この警戒機能が搭載されているわけ。

女性に、いきなり5W1Hの質問を投げかけると、この警戒スイッチが作動してしまうのだ。

これって、攻撃なの!? 私を責めてるのね―というわけで、「安かったからよ(怒)」という尖った声が返ってくるわけ。

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