上司「そうですね。とにかく、なにかとよく叱ってましたね。もちろん、彼女を育てようと思ってのことでしたが」
こういう方、多いと思います。このような場合の贈る言葉には、
■第3位:「よく叱ったけれど、振り返ってみると、自分にとっても勉強になりました」
なんて、いかがでしょうか。叱った当時のこちら側の気持ちを交えつつ、部下がその叱り以降にいかに成長したか、そして叱った自分としても上司としていい思い出になっているというようなメッセージを仕立てるのです。
上司「うん。確かに○○さんはとてもよくやってくれたと思う」
そう思っているのなら、具体的な功績を挙げて感謝の気持ちをストレートに相手に届けてあげましょう。さて、次にランクインしたのは、部下の背中を強く押すことのできるこんな言葉です。
美辞麗句が多いと、逆に不誠実?
■第2位:「今までありがとう。君はチームに必要不可欠な存在だった。いなくなると思うと、本当に寂しいです」
このように感謝の意を、そして相手の存在感の大きさを伝えることで、異動する部下もまた新天地で頑張ろうと意欲を持って、一歩を踏み出せるはずです。また「いつでも相談においで」や「遠慮なく顔を出しに来なよ」と、親睦を深める言葉を添えるのも、部下にとってはうれしいものです。
上司「なんか、過去の想い出が走馬灯のように駆け巡ります……今思えばつい微笑んでしまうようなことばかりですね。大変なこともあったけれど」
ですよね。気の利いた言葉を探して悩むよりも、部下とのこれまでの経験を素直に語ったほうが、相手の琴線に触れるのかもしれません。最後に、営業部女子課メンバーの中でもっとも支持の高かった言葉です。
■第1位:「○○さんと一緒に働けて楽しかった。それは○○さんの人柄のお蔭だし、魅力だ。これからも周囲を笑顔にさせて行って!」
厳しい上司だったからこそ、最後に温かい言葉をかけてもらえると、部下はそのギャップにホロリと来るものです。
ここに挙げた3つのメッセージは、どれも実際に女性部下が言われて嬉しかったというものです。偉人の名言を並べたり、気難しい表現で凝るより、あなたなりの実直な想いをそのまま届けてあげれば、それでいいのです。必要以上に持ち上げたり、あまりに美辞麗句が多いと、逆に不誠実と思われてしまうことも。「私がいなくなるのがそんなに嬉しいのか!」と思われてしまいますよ?
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