ツイッター上に彗星のように現れた絵本作家
なおにゃん(@naonyan_naonyan)さんのつぶやきが、ツイッター上でたくさんの人の心に響いている。
短い言葉とかわいいイラストが織りなすシンプルなツイートだが、内容はアンニュイなものも多い。
『自分にとっては数少ない友達だけど
あの人にとって自分はたくさんいる友達の中の一人… それが時々どうしても悲しい』
『また面接ダメだったよ…』
『人間向いてなさすぎて三日に一度は体育座りして落ち込む』
これらのツイートが、孤独を抱える多くの読者の胸に刺さっている。
そして自分自身を励ますようなツイートも多い。
『特に何もしてないけど今日も生きてたから自分にごほうび~』
『え、あの人にどう思われてるか不安だって? 他人なんてフィクションじゃん そんな気にしなくていい~』
どちらのタイプのツイートにも、数千単位のリツイート、いいねがつくこともざらだ。
2020年5月にできた比較的新しいアカウントだが、フォロワー数はすでに11万7000人を超えている。
人気に後押しされて、なおにゃん名義の単行本も上梓された。
ツイートのイラストをまとめた
『うつ吸いイラスト帳』(永岡書店)
自伝的イラストエッセイ、
『100年後にはみんな死んでるから気にしないことにした』(KADOKAWA)
どちらも好評だ。
ツイッター上に突如彗星のように現れた、なおにゃんさんだが、そもそもは絵本作家だ。
『いちごパフェエレベーター』(教育画劇)などの絵本を石崎なおこの名義で上梓している。
彼女はどのような人生を歩み、絵本作家になり、そして“なおにゃん”になったのだろうか?
話を聞いた。
なおにゃんさんは茨城県に生まれた。親は小学校の教師で、勉強熱心な厳しい家で育ったという。
「小学生の頃は勉強を頑張って、学級委員もやったりする、いわゆる『良い子』で、クラスの中心的存在でしたね。だから先生にも好かれてました。今思えば、『こういうことを言ったら先生喜ぶだろうな?』とか心を読んで行動する嫌な子供だったと思います。でも毎日楽しくて、なんなら人生でいちばんリア充だった時期かもしれません」
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