こんなに親日!タイの「若者消費」最前線 盛り上がるアジアの若者市場(タイ編その1)

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一方、映画はまだまだハリウッド映画が主流です。若者であっても、日本映画や韓国映画はあまり見ない。これは東南アジア全体に言えることですが、若者はハリウッドもしくは現地映画の二択、という意識です。

「タイ版・渋谷」で日本食ブーム

サイアム・センター前に集まる若者たち

プレ先進国らしく、バンコクの中心地であるサイアムには、「サイアム・センター」「サイアム・パラゴン」といった巨大ショッピングモールがあります。調査した若者たちも、かなり頻繁に足を運んでいるようで、「H&Mがオープンしたから行かないと!」などどはしゃいでいました。

大学生の女性は、「授業が終わったら、友達とサイアムにあるデパートとレストランに行く」と言っていました。サイアムは日本でいうと渋谷のような場所なので、日本で女子大学生が渋谷に集合してショッピングする構図とまったく同じというわけです。

その彼女がよく行くレストランは、「フジレストラン」という日本食レストラン。タイ発で大人気のチェーン店で、「味噌スープ(味噌汁)を飲む」とのことでした。

日本食レストランも本格志向に

タイにおける日本食は現在に始まったことではありませんが、以前まではお世辞にも日本食とは呼べない“なんちゃって”日本食が店で出されていました。昨今の日本食トレンドは、ほかの日本カルチャー同様、以前とは異なる「本物・本格志向」というのが特徴で、若者にも大人気。

フジレストランも、バンコクの主要ショッピングモールに複数の店舗を出店しています。日本食は韓国食に比べると若干割高ですが、タイ国民の利用頻度では韓国食に勝っています。プレミアム感や心の満足度という観点で軍配が上がっているのでしょう。他国で言うと、中国もそんな印象です。

ちなみに、ワインブームほど顕在化はしていないものの、タイでの日本酒の消費量は着実に伸びています。値段が日本の3倍くらいするので富裕層向けの嗜好品ですが、調査した男性は「白鶴、大関、八海山、久保田」といった銘柄を自慢気に口にしていました(笑)。

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