北朝鮮のミサイル発射に金王朝の意思が見える訳 日本の安全保障上の脅威をどう考えたらいいか
日本取り巻く「脅威」の優先順位
北朝鮮が弾道ミサイル発射を繰り返していることをめぐり、番組レギュラーコメンテーターの橋下徹氏(弁護士、元大阪府知事)は、「北朝鮮がいきなり日本を攻撃してくる可能性はゼロではないが低い。中国のミサイルの脅威のほうが非常に高い。政治家は、安全保障上の脅威をきちんと整理して国民に説明し、優先順位をつけて戦略的に防衛力の強化、限られた財源を配分するべきだ」と提起した。
これに関し、松川氏は、「中国のほうが日本の安全保障にとってより大きな脅威であることはそのとおりだ」と発言。そのうえで「北朝鮮が日本を直接狙うことはありうる。仮に台湾有事が起きた場合に、中国とロシアの連携とは別に、北朝鮮が連動して行動する可能性がある」と指摘し、最悪の事態を想定して防衛体制を整える必要があることを強調した。
北朝鮮の金正恩総書記が18日のICBM発射の際に、娘を連れて視察したことを労働新聞などが写真付きで伝えたことについて、玄葉氏は「驚いた。次世代まで(核とミサイルを)持つぞ、そのことで体制維持できるのだという意思表示だと思った」との見方を示した。
松川氏は「(弾道ミサイル発射は)余裕で当たり前なのだということを見せつけて、金王朝が続いていくことを示している。これからの北朝鮮のありさまを象徴しており、それを北朝鮮人民に伝えるメッセージだと思う」と話した。