北朝鮮のミサイル発射に金王朝の意思が見える訳 日本の安全保障上の脅威をどう考えたらいいか
松川氏:今回は長女だが、これまで夫人と一緒に(ミサイル発射を)見ている写真も出していた。余裕だ。ミサイル開発は当たり前なのだということを見せつけて、金王朝が続いていくということを示している。いろいろな意味でこれからの北朝鮮のありさまを象徴する。それを人民に伝えるメッセージだと思う。
政治家には優先順位を決め整理してほしい
橋下氏:脅威があることは間違いないから、備えはしなければならないのは当然だが、「脅威」と一般的に言うと、防衛力強化のために財源を何でもかんでもどんどん増やせという議論につながりかねない。脅威について優先順位をつけて、どういう脅威なのかをはっきりと定めて、戦略的な防衛力の強化をやってもらいたい。北朝鮮が今いきなり日本を攻撃してくる可能性はゼロではないが、低いという認識だ。さまざまな考え方があるから、政治家はきちんと整理してほしい。
松山キャスター:反撃能力の議論は、当然北朝鮮の脅威があるとの前提で進めている。政府与党の今後の協議のあり方についても注視したい。
橋下氏:やはりまずは中国だ。尖閣諸島がいちばんの紛争のホットスポットなのだから。
梅津キャスター:ポーランドに着弾したミサイルについて、アメリカとポーランドは、ウクライナの迎撃ミサイルの可能性が高いとみている。しかし、ゼレンスキー大統領はこれまで「ロシアの攻撃」あるいは、「われわれのミサイルではない」などと主張してきた。これに対し、ハンガリー首相府長官は「世界のリーダーは責任を持って発言すべきだ」「即座にロシアを糾弾したのは間違いだ」と表明した。