北朝鮮のミサイル発射に金王朝の意思が見える訳 日本の安全保障上の脅威をどう考えたらいいか

ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

橋下氏:政治は優先順位だ。抽象的に脅威と言えば、限られた財源の中で防衛力の強化、どこに財源を配分するのかと。北朝鮮が直接日本を攻撃してくる脅威ではなく、ある意味間接的に、例えば、朝鮮半島有事にアメリカが介入し、日本のアメリカ軍基地が狙われるというような脅威という整理の下、やはり中国のミサイルのほうが脅威は非常に高い。Jアラートにしても何にしても、なんとなく北朝鮮が直接日本を狙ってくるというような国民の認識があるのであれば、「それは違うよ」ということ、どういう脅威なのかということをはっきり示すことが政治家の役割だ。今、自民党で「脅威だ、脅威だ」ということだけを抽象的にいうのは違うと思う。

北朝鮮の核に対する姿勢

松川氏:橋下氏は私の発言を誤解している。私は北朝鮮が日本を直接狙うことはありえないとは言っていない。ありうると思う。ありうることを想定して準備しなければいけないと申し上げている。日本の安全保障上、中国のほうがより大きな脅威であることはそのとおりだ。日本政府もそう思っている。

松山キャスター:玄葉さんは北朝鮮のミサイル発射、日本に対する脅威、どういう認識か。

(画像:FNNプライムオンライン)

玄葉光一郎氏(立憲民主党衆院議員、元外相):かつてアメリカで北朝鮮政策をリードしたペリー元国防長官が数年前に会ったときに私に言った。北朝鮮は「核を使えば、北朝鮮は崩壊するということを知っている」。逆に言うと、「(核を)使わなければ、体制を維持できるということも知っている」と。もっと言えば、「(核を)放棄すると、リビアみたいに攻撃されるのではないか、と考えている」と。日本も含めて、われわれの領土に(ミサイルを)打ったら終わりだということを(北朝鮮は)わかっている。他方、(核とミサイルを)持っていれば、体制を維持できるので、今回、娘さんの写真が出てきたのは驚いたが、「次世代まで含めて(核・ミサイルを)持つぞ。そのことで体制は維持できるのだ」いう意思表示だと思った。

次ページこれからの北朝鮮を象徴する、人民へのメッセージ
関連記事
トピックボードAD
政治・経済の人気記事