僕はこうして値段の下がった家を探し求めて日本中を駆け回り、全国に多くの物件を所有しました。自分が住むことを目的とした家は、北海道、新潟、長野、東京、愛知、京都、福岡などの全国7カ所にあり、各地に物件の下見に行く際の、活動の拠点として使っています。
家投資のスキーム(枠組み)を簡単にまとまると、次のようになります。
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【STEP②】自分が住む家&「別荘」として活用し、「多拠点生活」を楽しむ
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【STEP③】自分で使わない家を「賃貸住宅」として貸し出す
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【STEP④】「家賃収入」が得られる
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【STEP⑤】「自宅」+「別荘」+「家賃収入」が手に入る
家投資を始めて自分が好きな地域に家を持つことができれば、金銭面だけでなく、さまざまな面でメリットが生まれます。
家投資で生まれるメリット
例えば、ここ数年、日本全国で大地震や集中豪雨などの自然災害が多発しています。日本の各地に複数の家を持つことは、自分の身を守ることにつながります。危機管理の面から見ても、大きなメリットがあるのです。この先、万が一の事態が起こっても、別の場所にも住む場所があるという安心感は、何物にも代えがたいものがあります。
また、都会暮らしの人でも、いい環境で過ごせるのもメリットです。コロナ禍によってリモートワークが定着したことで、東京にいなければ仕事ができない時代ではなくなりました。どこにいても仕事に支障がないならば、物価が高く、人が多い環境にしがみつく理由はありません。
完全に移住するとなると大胆な決断が必要になりますが、好きなときに、好きな場所で気軽に過ごすことができる……という選択肢を手に入れれば、物価が安く、緑が多くて、空気もきれいな場所で、充実した時間を送ることが意外に簡単に可能になります。現在、東京で暮らしている人ほど、経済的にも精神的にも大きなメリットが得られるということです。
とはいえ、そもそも論として、「人が住んでいない空き家を手に入れても、それを借りる人など、本当にいるのか?」という素朴な疑問を持つ人もいることでしょう。その疑問に対して、僕は自信を持って、人が「住まない」から空き家になっているのではなく、人が「住めない」から空き家になっているんです……と答えることができます。
僕はつねに全国各地の空き家を見て回っていますが、自分の感覚でいうと、大半は貸せない状態にあると思っています。地方に空き家を内覧に行っても、カギを渡されて、その日から住めるような家は、ほとんどありません。
その原因は、空き家の大部分を「遺産相続」によって所有者となった人が占めていることと、密接に関係しています。遺産相続で故郷にある実家などを譲り受けた人は、自分が住んでいなくても固定資産税が発生しますから、早く何とかしたいと考えます。
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