目まぐるしく進化する広報・PRの世界。その最前線に立つ企業広報やPRエージェントのベテラン勢に、その実情や心境を聞いた
- Aさん:大手メーカー勤務、広報歴10年
- Bさん:運輸系企業勤務、広報歴20年
- Cさん:IT系企業勤務、広報歴20年
- Dさん:フリーのPRエージェント、広報歴10年
「辞め女子アナ」広報という新脅威
──業務領域に変化は?
A 広報が使いこなすべき手段は本当に多様化しました。ただ、SNSなどでBtoB企業が成果を出すのは難しい。効いてくるのはBtoCでしょう。
あるレジャー企業はコロナ禍における入国規制の緩和に向けて、ロビー活動と並行して広報がインスタグラムやTikTokを頑張ることで、世論誘導も成功させていました。
B 競合が「note」をフル回転し、ブランド発信に成功していて……。自社でどのように活用できるか、まさに検討しているところ。広報の仕事が受け身から発信に変わってきたと痛感します。
C ここ5〜6年でPRのあり方は激変しましたよ。オウンドメディアやその拡散役のSNSを含め、PRの選択肢を選ぶのがすごく難しい。また、最近は発信スキルを兼ね備えた「辞め女子アナ」広報さんが増えてきて、圧倒的に優秀なので脅威を感じています。
D クライアントから求められるスキルがメディアとの関係構築からSNS運用、動画配信まで広がり、ついていけません(苦笑)。
──経営トップのPRに対する姿勢がカギを握るとも聞きますが。
C うちはトップがすごくPRを意識しています。休日の直前、天気予報を見たトップが「天候に関連したあのサービスのリリースを出せ」と。
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