海外で実証、「寝る前読書」のリラックス睡眠効果 適切な本を選べば68%ものストレス軽減

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入眠するには科学的に実証された効果の高い方法がある(写真:Ushico/PIXTA)
厚生労働省の調べによると、全人口の5人に1人、2500万人以上の方が「不眠症」で悩んでいるとのことです。厚生労働省のe - ヘルスネットには「不眠症は国民病」とまで掲載されています。本稿では、『3分読むだけでグッスリ眠れる本』(弥永英晃著)より一部抜粋・編集のうえ、スムーズに入眠する技法の科学的根拠をご紹介します。

人の心は大きく分けると、二つに分類できます。「意識」と「潜在意識(無意識)」です。

意識と潜在意識の割合は1:9です。意識は、私たちが意識できる領域の10%しかなく、潜在意識は私たちが意識できない心の領域の90%を占めます。つまり、私たちが「意識できる意識」は、全体の10%しかないのです。

ですから、10%の意識の力を使って、一生懸命に眠るように努力するのと、心のほとんどを占める90%の潜在意識を使って眠るのと、どちらが効率よく、合理的かというと、潜在意識にアプローチして眠ることです。

潜在意識がパワフルなわけ

意識と潜在意識の割合は1:9なので、圧倒的に力の差があります。つまり、意図的に潜在意識にアクセスすることができれば、そこに働きかけることでグッスリ眠ることができるのです。

そこで必要になるのが「イメージの力」です。

「イメージがどうして潜在意識にアクセスするのか?」と、疑問に思う方もいるでしょう。結論から言うと、人はイメージするとき、右脳を使ってリラックスしているからです。

トイレやお風呂に入ってボーっとしていたとき、突然、悩みの答えがひらめいたり、イメージが降りてきたりしたことはないでしょうか?古代ギリシアの賢人アルキメデスが、有名な「アルキメデスの原理」を発見したのも、お風呂に入っているときでした。

人は1日に14回程度、軽い潜在意識を使える状態に入っている(催眠状態)と言われています。それは、イメージを使って、脳派をアルファ波(リラックスしたときに出る脳波)にしているときです。

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