手取り24万、4年で2000万貯めた会社員の家賃観 「家賃を制すものは蓄財レースを制す」と心得よ

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昔は「家賃は手取りの3割」と言われていました。ただ、はっきり言います。これでは今の時代、お金を使いすぎです。このままだと永遠に経済的ゆとりは得られません。

たとえば手取り15万円であれば3割だと家賃4万5000円、18万円であれば家賃5万4000円、20万円であれば家賃6万円、25万円であれば家賃7万5000円、30万円であれば9万円、40万円であれば12万円……。給料が上がった分だけ家賃も上がり、所得に比例して上がり続ける税金みたいになってしまいます。

ですが、安心してください。税金は限りある節税しかできませんが、素晴らしいことに家賃は税金とは違って、自分でものすごくコントロールできます。安くできるんです。

私の家賃は手取りの0.2割

もちろん、この「家賃は3割」というのは、地方か都心かで変わります。とにかく最低限押さえてほしいのは、「『家賃は手取りの3割』だと、固定観念で考えるのはよくない」ということです。

首都圏で働き、暮らしている私の会社の手取りが23万5000円です。ここから3割の家賃を払うとすると、7万円の部屋に住むことになります。ですが、実際には私は家賃5000円で済ませています。ケタを1つ間違えているわけではありません。手取りの0.2割に家賃を抑えています。一般的定説の30%を2%に抑えているのです。これは勤めている会社に家賃補助があるからです。

このように、家賃を極力下げるとどうなるかと言えば、実感としては、めちゃくちゃゆとりができます。家賃は下げれば下げるほど余裕ができます。精神的にも経済的にもです。

家賃を上げることは、生活レベルを上げることにつながります。そうなると、家賃に見合うものがどんどん欲しくなります。家賃を上げると広くて立派な部屋に住むことができます。すると、その立派な部屋に見合う家具、見合う雑貨、見合う車……と、絶対に欲しくなるでしょう。狭い部屋であれば欲しくても買えません。というか置けません。物理的に必要最低限のもので過ごすことになります。昨今、人気のミニマリストに必然的になれてしまうのです。

新興住宅地にある新築一戸建ての家を見てください。ピカピカの車が置いてあって、家具も立派で、内装もきれいになっているはずです。きれいで広い家にはそれらがふさわしく、そういうものが欲しくなってしまうからです。だって、人間だもの。

もっとも、私のように「家賃は手取りの0.2割」という方法は、みんながみんなできるわけではないかもしれません。家賃補助のついていない会社が多いですから。なのでもう少し、「家賃は手取りの3割」について、どう考えるのがいいかお話ししていきます。

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