種差海岸は観光色が強く、インフォメーションセンターも充実。小規模ながら貸切バスも停められるバスターミナルも整備されていた。八戸線種差海岸駅からも海が近く、コロナ禍から抜けつつある時期とあって、列車に乗り降りする観光客も多かった。
旭ヶ丘営業所行きはこの先、陸奥白浜駅付近から内陸部に入ってしまうため、鮫まで八戸線が海岸線にもっとも近い公共交通機関となるが、八戸市交通部が種差海岸駅―鮫駅間に「ワンコインバスうみねこ号」を、2003年から走らせている。
種差海岸や白浜海水浴場、蕪島などの観光地を結ぶ1日7往復(冬季は土休日のみ4往復)の観光巡回バスで、名に違わず1回100円で乗れる、大盤振る舞いだ。運転間隔は不揃いだが、鮫における八戸線、さらには八戸での東北新幹線との接続に配慮したダイヤとなっている。
路線バスだが観光案内が入る
もちろん喜んで、種差海岸駅14時13分発に乗り込む。車両はふつうの路線バスタイプで、要所で観光案内が入り、民家が見当たらない観光道路も走るが、途中の集落にもバス停がある。実質的にはワンコインで乗れる路線バスである。しかし、平日にもかかわらず、数名ずつながらも観光客の乗り降りがあるのは心強い。八戸線からも海の風景が眺められる区間ではあるが、バスから眺めるとまた違った趣きがある。
鮫駅前14時41分着。八戸市東部の交通拠点で、鮫―久慈間は1日8往復だけ(他に階上発八戸行き1本)の八戸線も、八戸―鮫間には1時間に1〜2本程度の区間運転が入る。「うみねこレール八戸市内線」と愛称も付けられ、市内交通の一翼を担っている。
ただ、八戸市営バスの乗り場は、サメのモニュメントが飾られている駅から80mほど離れている。駅前広場はそこそこの広さはあるのだが、バスは目の前を通り過ぎてゆく。各地で見られる事例だが、何とか乗り入れられないのだろうか。
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