多様性を上手にマネージするということは、こうした多様性を理解しながら部下1人ひとりに対して効果的なアプローチを講じる事である。
国別の違いだけではない。人間の価値観は、他にも性別、世代別、キャリア別、職種別などさまざまな観点で異なる。そうした価値観の違いを頭に入れながら、その時々で柔軟なアプローチを駆使して部下をマネージすることによって、多様性がもたらす利益(ベネフィット)を享受できるのである。
演技のススメ
世の中の管理職には、演技の仕方を勉強すること勧めたい。
役者は、同じセリフを言うのでも、その時の状況、相手の置かれた状況、相手の話すスピード、相手がセリフを話している時の表情などを瞬時に察して演技をする。セリフを交換しながら感情のやりとりを行うのである。
そうした対応がすぐにできる天才肌の役者もいるだろうが、大多数の役者は視聴者が見ていないところで、地道な練習の積み重ねながら、よりリアルな演技ができるように日々努力している。ゆえに柔軟な、引き出しの多い演技ができるのである。
俳優の山崎努氏は、「素人に見えるくらいにうまい」演技を理想として取り組まれてきたそうである。
企業の管理者は、役者の役作りの仕方を学んで実行すれば、部下のマネジメント力に柔軟性が生まれ、組織内の多様性をよりうまくマネージできるようになるのではないかと思う。
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