ツイッターを複数使い分ける、若者の本音 さとり世代に「二十面相」が増加中?

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メインアカウント(左)とカモフラージュアカウント(右)の比較。メインアカウント(左)に比べて、カモフラージュアカウント(右)はフォロー、フォロワー、つぶやき数が少ない

このアカウントこそ、彼にとっては公称「メインアカウント」になっている。最近作成したもので、もちろん、カギはかけていない。フォロー数は69、フォロワー数も66と少ない。あくまでカモフラージュなので、つぶやく内容としては「ウェルカム夏休み!」や、「つぶやくことがない」など、当たり障りのない内容だけであり、つぶやく回数も少なく、約3カ月半で17ツイートという少なさである。

Bくんはいずれ、このアカウントは放置し、つぶやかなくなる予定だという。が、あまり親しくない人にツイッターアカウントを聞かれたときのために、アカウントは残しておこうと思っているそうだ。

想定外の使い方? 2人でひとつのアカウントを共有

“共同アカウント”という使い方もある。使い方はその名のとおり、複数人が管理人となり、共同で使用するアカウントのことである。

女子大生CさんとDさんは、2人が管理人となってひとつのアカウントを利用している。ほかの人から見られないようにカギをかけているので、管理人である2人にしか内容は見えない。もはやクローズドSNSの象徴である「LINE」のグループ機能と同じ使い方だ。

共同でひとつのアカウントを使用する女子たち

写真を見るとひとりの人だけが書き込んでいるようにみえるだろう。しかし、実際にはお互いに悩みなど、相手に聞いてほしいことをつぶやき、もうひとりがリプライという形でやり取りしている。

この共同アカウントを利用する理由として、悩みや思いを文章にすることで自分の中で頭や心を整理したい、そして、誰かに知ってほしいという意図があるようだ。

知ってもらいたいなら、自分が本来持っている表向きのアカウントでつぶやけばいいじゃないか、また誰か特定の子に知ってもらいたいのであればLINEを使えばいいではないかとも思う人もいるだろう。しかし、メインのアカウントで書くと200人近くいるフォロワー全員に知られて困るし、そんな心情まで見たくないフォロワーを微妙な気持ちにさせてしまう怖さもあるという。

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