「ウェンディーズ」トレーラー店は成功するのか? 紫関社長「ファーストキッチン買収のメリット」
9月1日、かつてない店舗スタイルのファストフード店がオープンした。トレーラーに載せたコンテナを店舗スペースとするドライブスルー店、「ウェンディーズ・ファーストキッチン129平塚田村店」だ。
同店のようなコンテナ・トレーラー型店舗の注目ポイントは、組み立て・解体がしやすく、従って出店や撤退時のコストが低く抑えられるところだ。店舗を取り壊さずリユースできるほか、狭い土地にも出店可能となるため、トータルで従来の3分の1ほどに抑えられる。柔軟な店舗展開が可能になるということだ。
真の狙いは「ドライブスルー型の拡大」
ウェンディーズ・ジャパン/ファーストキッチン代表取締役社長の紫関修氏は、今後の店舗展開について次のように語る。
「中長期的な目標として、店舗配置のバランスをとっていく。繁華街とロードサイド、とくにドライブスルー店の割合を考えたときに、全体の半分ぐらいをドライブスルーが占めるのが経営上健全な形と考えている」(紫関氏)
今回の出店については、同社の真の狙いはむしろ、ドライブスルー型の展開拡大にあるようだ。例えば都会の一等地で単価数百円のファストフードを提供するのは、単純に言ってコストパフォーマンスが悪い。客の回転率が悪ければそれだけ、店舗あたりの利益率も低くなる。その点、郊外で賃料も比較的安く、客席のないドライブスルーであれば、客席の稼働率にかかわらず低コストで利益を上げることができる。
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