「お金を増やした先」にあるワナに陥る人の特徴 「お金があれば幸せになれる」は大きな勘違い

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お金はただ増やすだけでは意味がない(写真:freeangle/PIXTA)
多くの人はお金に関して無関心ではいられません。映画会社の大映を一代で築き上げた永田雅一氏を曽祖父に持つ永田雅乙氏は幼い頃から、雅一氏にお金との向き合い方について教えを受けてきました。本稿は雅乙氏の著書『激動期を生き抜く これからの帝王学』より一部抜粋・編集のうえ、雅一氏仕込みの「お金と幸せの結び方」について、ご紹介します。

多くの日本人は、お金を何か大きな存在に感じ過ぎているのではないでしょうか。

たとえば、さほど深くもない知り合いが、支払いのタイミングなどで長財布を開けたら帯封がしてある札束が入っていた。それを見ただけで圧倒されて、その人をすごい人のように思ってしまう……。

このように「お金を持っている人のほうが強くて偉い」みたいな感覚はやめたほうがいいでしょう。お金は、モノやサービス、仕事などと交換ができるツールです。

たしかに、お金があればさまざまなコトが体験できますし、モノも手に入ります。でも、それですべてが解決するわけでも、幸せになれるわけでもありません。

たとえば、ハイブランドの高級な腕時計を購入するとします。近年、ハイブランドの腕時計は値上がりが顕著で、投資目的で購入するという人も増えていますし、単に自分を大きく見せる道具として購入する人もいるでしょう。

高揚感の先をイメージする

購入したときは優越感に包まれ、豊かな気持ちになると思いますが、腕時計を得たことで、その先の人生がどう豊かになるか――。購入時の高揚感よりも先、それを使っている自分の感情までイメージしてほしい。これは、お金にも同じことが言えます。

”引き寄せの法則”においても、多くの人が「お金が欲しい」と願うようですが、お金を得た後どんな生活をして、どんな感情で暮らせているか、そこまでをセットでイメージできていないと、お金の先にある本当の価値に気づくことはできないでしょう。

単純に「お金が欲しい」というだけの”お金視点”は、不幸の始まりです。
お金を増やしたいと考え、実際に達成できる人もいますが、そういう人はお金を増やした”その先”を見ているからできたことなのです。

ただただ年収1000万円を願うのではなく、その年収になってどんな生活をしたいのか、どんな目標を達成したいのかをイメージするべきです。

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