お金は代替可能、なくても人は生きていける理由 だがまだ信用のない人は「お金でも持っておく」

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堀江貴文氏(左)と山崎元氏(右)は「お金」には合理的に向き合うべきと説く(写真:徳間書店提供)
お金に関わる老後不安の問題に対処する心構えとは? 経済評論家の山崎元氏、実業家の堀江貴文氏の共著による新刊『決定版! お金の増やし方&稼ぎ方』より一部抜粋・再構成してお届けする。

 

堀江:お金の本質は「信用の数値化」

つねにあなたの関心の的になっている「お金」。ときにあなたに充足感をもたらし、ときに心配やトラブルの種にもなってしまうお金。いっけん複雑で厄介に思える、このお金とはいったいなんなのか? 答えはシンプルだ。

お金の本質は「信用の数値化」である。それだけだ。

お金は「信用の数値化」にすぎない。ということは実はいくらでも代替可能なのだ。つまり、お金がなくても人は生きていける。

いまあなたがお金に困っているとする。でもその場しのぎだろうがなんだろうが、とにかくあなたに救いの手は差し伸べられる。ご飯を食べさせてくれたり、泊めてくれたりする友人や知り合いのひとりふたりはいるはずだ。

では、なぜ彼ら彼女らはあなたを助けてくれるのか。それはあなたを「信用」しているからだ。ここでの信用とは、つまり長年のよしみだ。お金がなくても生きていけるとはそういう意味である。

あなたの信用が大きく、かつ多方面にわたれば、そのぶん強固なセーフティネットになる。それだけではない。もしあなたがなにか事業を興そうとしたとき、あなたに信用が備わっていれば、その軍資金を出してくれる相手だってあらわれるだろう。

お金を持っていることと、信用を持っていることは、かぎりなくイコールなのである。

山崎:お金は「自由を拡大する手段」。単なる手段なので合理的に扱え

お金が「信用の数値化」だというのは、まったくそのとおりだ。信用があれば、お金がなくてもいろいろなことができる。

逆に、お金があれば、信用のない間柄でもいろいろなことをしてもらえる。お金を払うと、モノの所有権を移転してくれたり、さまざまなサービスを提供してくれたりする。

お金は「信用がない人」でも、他人に動いてもらうことができるツールなのだ。少し乱暴かもしれないが、「まだ信用がない人は、お金でも持っておけ」と言うこともできる。

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