国際線高騰でも米国6万円台、お宝航空券の探し方 海外は高嶺の花?「海外旅行」に2つの高い壁

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安い航空券の多くはLCCではないかと思われるかもしれないが、前述したように燃油サーチャージが高いかぎり、フルサービスキャリアで格安の航空券を見つけることは難しい。

フルサービスキャリアのなかには他の国を出発地にすると燃油サーチャージが課されないケースがある(国によっては燃油サーチャージを禁止しているところもある)が、それらの国から出発するという条件をのめる旅行者はそれほど多くないだろう。

そこでお勧めしたいのが特典航空券の利用である。アメリカ系の航空会社のマイレージプログラムでは、特典航空券の発券時に燃油サーチャージを課さないことが多い。

例えばアラスカ航空のマイレージプランの場合、日本と東南アジア・インドのJAL片道航空券がビジネスクラスでもわずか2万5000マイル。さらに燃油サーチャージも課されない。バンコク行きの一部の便(2023年2月以降)はB777のファーストクラス座席をビジネスクラス利用客にも開放しているので、片道2万5000マイルでバンコクまでファーストクラスのシートを堪能することができる。

サーチャージなしの特典も

ユナイテッド航空、アメリカン航空、デルタ航空などのマイレージプログラムでも、特典航空券利用時にサーチャージを課さない提携航空会社が多い。また、JALマイレージバンクやANAマイレージプログラムでも、一部の提携航空会社ではサーチャージが免除される。これらについては以下の記事(「燃油サーチャージも『狂乱的な値上げ』回避する技」)を参照してほしい。

海外旅行の最後の関門は円安だが、こればかりは対策が難しい。強いて言えば、物価の高い欧米を避け、東南アジアなどにシフトするということしかない。これらの条件を考慮すると、いまお勧めの行き先はタイかシンガポールということになるだろうか。

橋賀 秀紀 トラベルジャーナリスト

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はしが・ひでき / Hideki Hashiga

東京都出身の50代。早稲田大学卒業。「3日休めれば海外」というルールを定め、ほぼ月1回の頻度で海外旅行に出かける。訪問国は131カ国。著書に『世界一周航空券バイブル』(イカロス出版)など。『週刊東洋経済』で「サラリーマン弾丸紀行」を連載した。Yahoo!ニュース エキスパート。記事の内容についてのお問い合わせ・取材の依頼などについてはこちらまで。

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