国際線高騰でも米国6万円台、お宝航空券の探し方 海外は高嶺の花?「海外旅行」に2つの高い壁
ただし、サンノゼ行きにはマイナス点が2つある。1つは週3便しか就航していないことだ。それでも週末をからめた短期旅行は可能だ。土曜の16時に成田空港を出発し、同日朝にサンノゼ着。土曜と日曜のほぼまるまる2日間現地に滞在し、月曜の午前中にサンノゼを出発、火曜の午後に成田に到着する。
もう1つはシリコンバレーの中心地となるサンノゼが観光名所にとぼしいことだ。観光客であれば、サンフランシスコまで車で移動する人が多いだろう。レンタカーを利用すれば、サンノゼ国際空港からサンフランシスコの中心地までハイウェイを使って1時間強だ(サンフランシスコ国際空港から中心地までは約20分)。
サンノゼ国際空港から公共交通機関を使ってサンフランシスコに向かう場合は、60番のバスでMilpitas Transit Centerまで行き、Milpitas駅から近郊鉄道のBARTを利用する。1時間50分ほどかかるが、費用はわずか6.5ドルですむ。
ヨーロッパはアテネとベルリンが穴
ヨーロッパで安いのはアテネとベルリンだ。いずれもLCCスクートの利用で、アテネが約7万3000円台~、ベルリンが約8万円~となる。シンガポール経由で所要時間は片道20時間を超えるが、シベリア直行便が当面復活しそうにないことを考慮すれば、極端に時間がかかるともいいきれない。
スクートのヨーロッパ往復は2023年の夏でも安い。例えば成田8月6日発、8月15日成田着のベルリン往復というお盆ピーク時でも総額が約8万円でおさまっている。
これら安い航空券を探すのに便利なのはグーグルフライトかスカイスキャナーである。
フルサービスキャリアは、サーチャージの高騰もあり、コロナ前よりもほとんどのエリアで高くなってしまったが、エリアによってはコロナ前よりもむしろ安くなったところも存在する。その1つが南部アフリカである。例えばナミビアの首都ウイントフークへは、東京からルフトハンザ・ドイツ航空のフランクフルト経由で総額約11万8000円だ。
南アフリカ共和国のヨハネスブルク、ケープタウンへはスイスインターナショナルエアラインズが11万円台後半~でカバーする。マイル加算率はANAマイレージクラブなら30%、ユナイテッド航空マイレージプラスなら25%しか加算されないが、フルサービスキャリアでアフリカ南部までこの金額でカバーできるのだから、やはりかなり格安といえるだろう。
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