嫌われる退職エントリーを書く人の決定的な欠落 自己愛と承認欲求に溢れる文面に透ける底の浅さ
「●●年勤めた△△を辞めます」
「〇〇を退職して××に転職します」
「私が◇◇を去る理由」
noteやアメブロなどのブログやTwitter、FacebookなどのSNSなどに投稿される「退職エントリー」をご存じでしょうか。退職理由や背景などを文章にまとめて、退職者がインターネット上に投稿する行為を指します。転職だけでなく起業するための決意を綴るケースもあります。
退職エントリーとはなにか
さまざまな転職支援サービスの成長に象徴されるように、20年ぐらい前なら考えられなかったほど転職が当たり前となっている昨今であり、またネットが普及して個人がみずから情報を発信できるようになった時代だからこその事象ともいえるでしょう。今回は退職エントリーの是非について講評します。
退職者が「退職エントリー」を書く理由はなんでしょうか。SNSの場合は、知人・友人でもしばらく会ってなかったり、そもそも面識がなかったりする人とつながっている場合も多いはずですから、近況報告の意味合いもあるでしょう。
ただ、そこにはメリットとデメリットがあります。かつては、ほぼ日の目を見ることのなかった「退職者の本音」、要はよくも悪くも「アイツ、こんなこと考えていたのか」という情報が表に出るからです。
比較的多いパターンは、お世話になった会社や上司、同僚に対する感謝の気持ちを示した内容。形式的な文章が多いですが、会社は変わっても関係性を維持したいという意欲が伝わってきます。
時系列に書く人もいます。入社してからのキャリアを整理して振り返るような内容です。どのような実績があり、どのような思いで退職の決断に至ったかが詳細に書かれています。フリーランスになるような場合は、実績集にもなりますから便利かもしれません。
退職エントリーは「退職する会社」について書くことが前提ですから、感謝や報告が主体ならば好意的にとらえられると思います。退職した会社の人が読んでも、内部情報や営業秘密などが書かれていない限り、問題視されることはないでしょう。
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