東洋経済オンラインとは
ビジネス

焼肉ライク、快進撃も通って感じた「一抹の不安」 「いきなりステーキの二の舞い」がちらつく要因

10分で読める
  • 谷頭 和希 都市ジャーナリスト・チェーンストア研究家
2/6 PAGES
3/6 PAGES
4/6 PAGES

もちろん、この手の話は肉系チェーンに限らない。例えば、スターバックスもコンセプトを見失ったチェーンの1つだ。

日本3位の店舗数なのに「特別感」保つスタバ

現在、スターバックスは日本で3番目に多いチェーンストアである。そのような数の多さにもかかわらず、スタバは独特の「スタバらしさ」ともいえる雰囲気を保っている。

具体的にそれは、職場でも家庭でもない第三の居場所「サードプレイス」という言葉に端的に表されているが、スタバの店舗はその数の増加にもかかわらず、その「コンセプト」を強力に保ち続けているのだ。

2022年10月現在、国内に1700以上の店舗があるスタバ。マクドナルド、すき家に次ぐ多さだが、コンセプトを守り続けた結果、「スタバらしさ」とも言える雰囲気、特別感を保ち続けている(写真:編集部)

しかしそんなスタバも、実は過去に一度、大きな「コンセプトのゆれ」を体験していた。2008年のことである。

すでにアメリカや日本を中心に大規模に店舗を展開していたスターバックスであったが、とくにアメリカでは店舗数が拡大したことによってサービスの低下が起こり、スターバックスらしさが失われていた。

『スターバックス再生物語』(徳間書店)によると、たとえば業務効率化のために取り入れられたエスプレッソマシーンのために店員の顔が顧客から見えなくなってしまった……といった出来事があったという。

スターバックスがコンセプトとして掲げたサードプレイスという、人と人とのふれあいが著しく損なわれてしまったのである。

このようなコンセプトのぐらつきから、2008年にアメリカのスターバックス本社は上場以来初の経営赤字となった。それに伴い、アメリカでは大規模な店舗閉鎖も行われ、急成長を続けてきたスターバックスの歪みが露わとなった。

5/6 PAGES
6/6 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ビジネス

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象