あなたのご相談内容だけでは、なんとも言えないけれど、あなたは彼女の支配者になろうとしていないですか? また、彼女に嫌われるのが怖くて、本音で言えていないことがあったりしないでしょうか。
後輩の彼女は、きっとそういうあなたの気持ちを見透かしていると思いますよ。そのうえで、彼女なりの抵抗だったり逃避だったりをしているのかもしれない。あの手この手をいろいろとちょっとずつかじってみたり、急に心を開かせようとしてみたりしても、逆効果にしかならないのではないでしょうか。
一緒に取り組める「ゴール」をひとつ設定しよう
見透かされている前提で、なんでもかんでもをやめて、何か一緒に取り組めるゴールをひとつ設定し、そこに集中してみてはどうでしょう。「この資料だけはひとりで全部作れるようになる」とか「事務処理のミスはしない」とかでもいいから、何かひとつ。それに集中して「教育担当」をしていれば、彼女のそのほかの言動や嫌われているかどうかや、うまくいっているように見えているかどうかも、「ゴールに関係ない」ことだ思えるようになるはずです。
それを一緒にやっているうちに、彼女の優れているところも課題も、先輩として認識できるようになると思います。そして、彼女を「○○できるようにする」というのが教育担当の役割であって、主体者はあくまで彼女なのだ、ということがわかってくるような気がします。
あなたが後輩だったときもきっと、あこがれのすてきな先輩が教育担当だったわけではなかったでしょう。あなたの気持ちをなんでもわかってくれる先輩だったわけでもなかったのではないですか? でもきっと自分にできないことができたり知っていたりする先輩で、あなたもうまいことその方から学んだはずです。
あなただって、完璧な教育担当を目指す必要も、慕い慕われる関係になる必要もないのです。まずは肩の力をちょっと抜いて。「あなたにこれだけは教えておきたいわ」「あなたは何を学びたい?」と会話しながら、あなたらしい教育担当を頑張れればといいのだと思いますよ。
後輩には、決して媚びたり、びびったりしてはいけません。彼女の力量に合わせて、あなたの持っている優れた技術をあなたなりに移植してあげればいいだけです。
深呼吸して! ピカピカの新入社員が入ってきたら、もっとたくさんの後輩の面倒を見ることになるかもしれません。ちょっとでもあなたの気持ちが楽になり、「完璧な教育担当になる」呪縛から逃れられたら、きっとうまくいくようになりますよ。
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