その「後輩教育」、やり方が間違っています!

たとえ善意でも、人は逃げていく

私もこれまで多く、「教育担当」の役割をやったことがあるし、部下にそのミッションを与えたこともありますが、振り返ってみると、男性と女性では、このテーマへの取り組み方が少し異なっているように思います。

自分の“分身”を作ろうとしてドツボにはまっている?

男性は、教育する「領域」を限定していて、それ以外の領域ではただの先輩・後輩になっているような感じ。そのコンビが飲みにいっても、失敗やミスの後のフォローでもないかぎりは、「楽しく飲んでるんだな」と想像できるような関係に見える。

一方で、女性は、仕事の周辺にある、立ち居振る舞いから周囲とのコミュニケーションに至るまで、教育担当を超えて、分身を作ろうとしているように見えるほど、後輩に没頭してしまうことがあります。まるで、仕事を含めた「人格」にまでコミットしようとしているような。

もちろん、個人差もあることなので、一概に男女差ではないのですが、私も含めて女性のほうがそのミッションに“過剰に”取り組んでいるように感じることが多かったですね。いい表現ではないかもしれないけど、男性はスポーツのコーチと弟子みたいな関係を作り、女性は母親と子どものような濃密な関係を作ろうとする、といった傾向がある気がします。女性のほうが、「仕事ができるようになったか」ではなくって、「愛し愛される関係になっているか」を大事にしてしまうように感じることもあります。

だから、女性のほうが、対象者が自分の思ったようにならないとがっかりするし、自分を責めたりもする。自分以外に頼る人や尊敬している人がいたりすると、内心傷ついてみたりショックを受けたり、ちょっと嫉妬したりもする。

理想のお母さんをやみくもに目指そうとするのと同じで、そんなのは、半年やそこらでなれるものでもなろうとするものでもありませんし、求められてもいません。あなたは、その変な呪縛にとらわれていないか、まずは自分を眺めてみることが大事な気がします。

私も最初の教育担当ミッションは、まったくうまくいきませんでしたよ(笑)。

彼女が新卒で入社して半年後くらいに担当になったのですが、当時、私は社内でトップセールスの一角におりまして、たいそう威張っていました。私が教育担当になったからには、バリバリに売れる子に育てるぞ、新人賞もとらせてみせる!と意気込んで預かり、最終的にはそのとおりになりましたが、途中はしんどかったのなんのって。もちろんお互いに(笑)。

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