例えばウェブ会議であれば、画面上に映る映像と音声の情報がすべてですから、まずは、環境を整えることです。ビジネスの場ということを考えれば、背景も動画など、エンタメ性の強いものは避け、無地のシンプルなもの、バーチャル背景であれば、オフィスや会議室といった、ビジネスにふさわしい背景を選び、本題に集中できるようにすることが大切です。
そして、ぜひ導入していただきたいのが、雑音の入りにくいダイナミックマイク。PCに内蔵されているマイクは、集音力が弱いため、音が聞き取りにくくて、相手にストレスを感じさせてしまうこともあるからです。またウェブカメラの位置に目線がくるよう画面位置を調整し、カメラに向かって話しかけると、画面越しでも相手の目線に合わせた会話ができます。
オンラインで心掛けること
画面上では、大げさなくらいの身ぶり、手ぶりといったオーバーアクションを心がけることも重要です。相手の話を聞く時は、相づちの代わりに、上半身を使って大きくうなずく、手の動きを加えるなど、対面では、逆に落ち着きがない人に思われそうな動きでも、オンラインではしっかり話を聞いてくれているという印象を与えられます。
さらに自分が話す際は、対面時以上に、「ゆっくり、はっきり」を意識すること。話していると、つい夢中になって早口になりがちですが、オンラインでは言葉が聞きづらいことがあるため、口をいつもより大きめに動かすこともポイントです。これにより顔の表情も豊かに見え、相手にも安心感を与えられます。画面を通すとどうしても無表情に見えがちで、人は怒っている顔よりも感情のない無表情に恐怖や圧力を感じますから、にこやか、かつ、表情豊かに話すことを意識することです。そうすることで、動きのある表情や動作が生まれ、ポジティブ=感じがいい印象を持ってもらえます。
ちなみに、ウェブ会議にマスクをつけたままで参加する場合もあると思いますが、もっとも表情を出しやすい口元がマスクで隠れてしまうと、さらに無表情を助長します。「目は口ほどにものを言う」というのは、対面であればこそ。マスク着用のウェブ会議では、さらに大きな動きを意識してください。ただし、できれば、表情と発言のわかりやすさを考えてマスクを外して参加するのがベター。そのために配信場所は、会議室などマスクオフでもOKな空間を確保しておくことです。いずれもちょっとした工夫ですが、こうしたことの積み重ねで、信頼度や説得力が格段に向上するのです。
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