そのうえでですが、裸の大将さんの場合、やはり体のことがありますので、基本は無理をせず、自分自身のペースに合った範囲で、小さくてもいいからまずは前進して物事を成し遂げてみる、というのが基本スタンスなのかと思います。
周囲と比較しない勇気を
「そもそも論」としてですが、裸の大将さんの場合は6年間、正社員として業務を全うしてこられたわけですから、「自分にあった仕事」であれば仕事の遂行能力は問題ないと思います。まずは、6年間やってきたことに自信を持つべきです。
不幸にも会社都合での異動をきっかけに、現在の状態になってしまっているわけですが、認識していただきたいのは、決してご自身に非があるわけではない、ということです。そして繰り返しですが、その中で正社員としてやってきたのですから、仕事を回す能力が劣っている、というわけでも決してありません。環境が異なれば結果もまったく違ったものであった可能性がかなり高い、ということです。まずは自信を持ちましょう。
言い換えますと、ご自身を責めること自体がナンセンスです。むしろ、自分には合わないとわかっていても、なかなか退職という踏ん切りをつけられない人が多いのです。そうした中で、身の危険を感じて退職されたという決断は、褒められるべきだと思います。
そう考えますと、裸の大将さんにとって、今後やることを考えるうえで考慮するべきは、「体のことだけ」と言えそうです。といっても、体のことは非常に重要な制限要素です。ここは周りと自分を比較しない勇気を持つことが大切だと思います。
つまり、ご自身の体調と相談しつつ、ご自身にとっての成長へ向け一歩踏み出すことが重要であり、その際に同じ年齢の人たちや旧職場の同期などと比べる視点を持たないことです。
考えるべきなのは短期的なことではなく、長期的な視点でどんな人生を歩むかですので、社会復帰が難しくなるような無理をしないことではないでしょうか。そのためには、ご自身の状態にあった環境を探すことが基本になるのだと思います。
さて、そのうえでどうするべきかですが、仕事についてはステップを踏むようにすることを勧めます。短期的に無理をする、背伸びをするべきではないように思います。ここで無理をすると、長期的にもっと大きな影響が出るかもしれないので、無理は禁物です。それよりも、ここはご自身にとって「自信を取り戻すフェーズ」と認識し、まずはできる範囲で仕事に復帰してみる、というスタンスで臨みましょう。
そしてその際は、以前の自分の仕事と比較してはいけません。責任範囲が狭まっても、給料の水準が低くてもかまわない、というスタンスで考えましょう。幸いにも現在は人不足が一部では顕著になりつつある状況でもありますし、以前、6年間も正社員として業務を行ってきた経験と合わせて、じっくりと探してください。
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