遊べる軽商用バン、新型スペーシアベース対N-VAN スズキ新型とホンダ売れ筋、選ぶならどっち?

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外観
スペーシア ベース GFグレードの外観(写真:スズキ)

運転中、両モデルの前方視界は、いずれも天井が高いこともあり、かなり広い。加えて、スペーシア ベースでは、Aピラーが細めで、橫に四角い窓があるため、右左折時に死角ができにくく、信号待ちの歩行者なども認識しやすい。スペーシア・シリーズに共通するこの装備は、スペーシア ベースにおいても、かなり有効であることがわかる。

なお、両モデルのメーターは、+STYLE FUNが中央の速度計と左の回転計がアナログ式。右側には燃費や走行距離、メンテナンス情報など、さまざまな車両情報を表示するマルチファンクションのデジタルメーターを装備する。一方、スペーシア ベースでは、軽SUVの「ハスラー」のようなデザインのメーターを採用する。中央に丸くて大きな速度計、それと重なるように燃料残量や走行距離など多様な情報を表示するマルチファンクションのデジタルメーターがセットされている。両モデルともに、あまり多くのギミックこそないが、シンプルで見やすいという意味では同等だ。

インパネ
スペーシア ベース XFグレードのインパネ(写真:スズキ)
インパネ
N-VAN +STYLE FUNのインパネ(写真:本田技研工業)

 

先進安全機能・運転支援

先進安全機能では、スペーシア ベースが「スズキセーフティサポート」、+STYLE FUNが「ホンダセンシング」を採用し、いずれも衝突被害軽減ブレーキや踏み間違い時加速抑制機能などを装備する(N-VANの6速MT車には一部ない機能もある)。とくにスペーシア ベースは、より新しいモデルであることもあり、運転支援システムがより充実している。

まず、高速道路などで車間を一定に自動で保持しながら、設定速度で前車を追従する「ACC(アダプティブ・クルーズコントロール)」は、全車速追従機能付きだ。そのため、渋滞などで前車が停止した場合は、自車も停止し、約2秒は停止を保持する。また、停止保持中の約2秒間の間に前車が進めば、自車も追従を再開するため、渋滞で交通の流れがノロノロと進むときなどに楽だ(約2秒を超える停止時は、ブレーキが解除されるため、ブレーキペダルを踏む必要がある)。なお、当機能はXFグレードに標準装備されており、GFは未設定だ。N-VANも、+STYLE FUNやスタンダード仕様のCVT車にはACCが装備されているが(6速MT車は未設定)、こうした機能まではない。休日など、渋滞が多いときに、高速道路を使った長距離ドライブをするのであれば、スペーシア ベースのほうが疲労をより軽減してくれるといえる。

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