人間関係で「失敗する人」「うまくいく人」の決定差 自他の「境界線」を持てないまま成長した結果…
私は14年間セラピストとして活動してきました。
相談者はたいてい私の元を訪れるまで、自分が境界線にかかわる問題を抱えていることを自覚していません。境界線はセルフケアや他者とのいざこざ、時間のやりくりによるトラブル、SNSが及ぼす影響などといった形で、問題の中にひそんでいるからです。
相談に来た人に自身の怒りや不幸、プレッシャーに押しつぶされそうな思い、共依存関係について一通り話してもらったところで、私は優しく言葉をかけます。 「それは境界線の問題ですね」と。そこから、境界線を侵害する行為の意味を知り、他者との間に一線を引く方法を学び、境界線を定めることによる影響への対処法を考えていきます。
そう、境界線を定めて自己主張をすると、不安や罪悪感が生まれることもあるのです。
境界線を理解する大切さ
心地よい境界線を引けると、安心感や、愛されている実感、心の平穏を得られ、自分が尊重されていると感じられます。境界線は、他者があなたにどう関わるか、あなたが他者にどう関わるかを示す指標となります。でも、そこで終わりにしてはいけません。
・必要以上に頑張りすぎないための安全策となる
・セルフケアのよい練習になる
・人間関係における役割を明確にしてくれる
・人間関係において、許される行為と許されない行為をはっきり示す
・人間関係において、何を期待すべきかを知る基準となる
・自分の要求を満たし続けるために、他者に頼りやすくなる
・自分の要求を主張しやすくなる
・心地よい人間関係を築きやすくなる
・問題を明確にする手段となる
・安心感を得られる
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