「子どもは作らない」と決めて結婚した2人の本心 一度目の結婚の教訓をいかす人たちに学ぶこと

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離婚して実家に戻って両親と子どもと4人暮らしを始めた広子さん。その後、前夫との関係について相談していた男友だちから「付き合おう」と言われて交際に発展。再婚を視野に入れていたが、子どもを作るか否かで折り合いがつかず、8年後に別れることになってしまった。

「彼は子どもを欲しがり、私は子どもはもう欲しくありませんでした。子育てをしながら働くのは本当に大変ですし、かといって仕事を辞めて自分の収入がなくなることは怖いと思ったからです」

感じも良くて美しい独身者が結婚願望を明らかにしている場合、周囲が放っておくことはあまりない。秘書をしていた広子さんの上司にあたる役員が張り切り始め、社内の「後輩」を次々と紹介してくれた。

「後輩といっても全員が部長クラスです(笑)。私より一回り年上のすてきな男性もいたのですが、『僕はモテるから』と自ら言っていましたし、社内での出会いで、結婚したら家庭でも秘書として見られるのは疲れてしまうと思いました」

お見合いパーティーでビビっときた

そんなときにお見合いパーティーで出会い、すかさずアプローチしてきたのが順一さんだ。実は同じ企業グループに所属していることがわかったが、同じ会社ではない。お互いに堅い勤め人だという安心感と職場は異なるという良き距離感。広子さんにとっては結婚相手として申し分のない条件である。

「改めて2人で会ったときにすごく誠実な印象を受けました。この人と付き合うしかない!と思ったんです」

慎重そうに見えて実は大胆な広子さん。最初のデートで1軒目の店を出るときに自分から順一さんと腕を組んだという。フランス人仕込みなのかもしれない。

同じぐらい性急な順一さんは広子さんの好意を確信。2軒目を出てからキスをしたと赤裸々に語る。この2人、実はかなり似た者夫婦なのだと思う。

現在、大学生の娘は広子さんの両親と3人暮らし。広子さんと順一さんは千葉県内のマンションで新婚生活を送っている。母親の再婚に娘は何を思ったのだろうか。

「賛成も反対もなく、『ママの勝手にどうぞ』という反応でした。彼女はもう大人なのでそれが普通なのだと思います」

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