「9歳上のバリキャリ妻」を溺愛する30歳夫の人生 「仕事は最小限でいい」と仕事も住まいも変えた

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9歳上のバリキャリ妻を選んだ夫の価値観とはーー?(イラスト:堀江篤史)

長年婚活の取材をしているが、30代後半以降の男性は自分より10歳程度若い女性を「可愛い」と感じる傾向があるように思う。カップルになりたい女性は、ちょっと年上の男性まで視野にいれると勝率が上がりそうだ。

しかし、これはあくまで一般論。北関東で学校教員をしている西野梓さん(仮名、39歳)の結婚相手は9歳年下の尚人さん(仮名、30歳)。4年前、有料の婚活サイトでお互いを見つけ合った。当時、尚人さんは東京都内の優良企業の正社員だった。

時間的にも精神的もゆとりが出て、婚活へ

「年下の大卒で、年収もそれなりにある――。そんな男性からのアプローチは怪しいぞと思っていたので、同時並行をしていた結婚相談所のほうも続けながらやり取りしていました」

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淡々と振り返る梓さんは自他ともに認める「バリキャリの教員」。授業を通して生徒たちと一緒に成長できる楽しさを感じつつ、より良い授業作りの研究にも没頭。20代の頃から自費で教育関連のセミナーに参加したりしてきた。

「研究が盛んな学校で働いていたときは、23時過ぎまで職場にいるのが普通でした。とにかく会議がたくさんあるんです。平日でやり切れなかった分は土日にやらなければ間に合いません。女性教員は私を含めて独身が多くて、男性は既婚者だけどほとんど家にいない人ばかり。もちろん残業代は出ません」

幸か不幸か33歳のときに現在の学校に異動になった梓さん。時間的にも精神的もゆとりが出て、婚活に本腰を入れた。以前から細々と続けていた婚活サイトに加えて、マッチングアプリと結婚相談所に登録したのだ。

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