婚活弱者だった「海外駐在員」に追い風が吹くナゼ 初対面でプロポーズというケースも

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オンラインお見合いが普及し、遠距離であることがハンディキャップにならなくなっている?(写真:yoshan/PIXTA)

新型コロナウイルスの感染拡大で海外との行き来が不自由になった。当然、海外で働く日本人は大きな影響を被ったはずだ。離れて暮らす婚約者との結婚予定が延期になるなど、結婚に影響した人などもいるだろう。

しかし、今から婚活をして結婚相手を見つけたい海外滞在者には追い風が吹いているらしい。どういうことなのか。

主な理由はオンラインお見合いが当たり前になったこと。遠距離であることがハンディキャップにならなくなり、「仮交際」の相手を複数キープできるという面ではプラスになっている、らしい。

実態について詳しく教えてくれるのは、愛知と東京を拠点に結婚相談所「アクア・マースト」を運営している市原圭子さん。

日本に住む男女の婚活サポートをする傍ら、自身が香港とドイツで働いた経験から、日本人海外駐在員の婚活サポートにも力を入れてきた。

「早く帰国して相手を探しなさい」

アクア・マーストの会員全体の成婚率(成婚退会者数÷総成婚退会者数)が75%程度であるのに対し、海外駐在員に限って言えば成婚率は95%に達するという。現地採用のケースも含め、海外で働く日本人の婚活について話を聞いた。

――まずは市原さんご自身について少し教えてください。大学を卒業後、今はなき小売企業「ヤオハン」に就職したそうですね。

はい。男女雇用機会均等法の施行直後で、バブル経済の全盛期ですね。私はとにかく海外で働きたかったので、ヤオハンの国内店舗で1年間で実績を上げて、2年目に香港の店舗への異動に手を挙げました。

日本式のサービスを現地の従業員に教えるトレーナーとして5年ほど働き、香港内で日本の経済情報サービス企業に転職。香港には合計で9年ほどいたことになります。

31歳のときにドイツに渡って働いていたとき、ある素敵な日本人夫婦と出会いました。結婚相談所で知り合った縁で結婚したことを明かしてくれて、「あなたも結婚や出産を考えるならば早く帰国して相手を探しなさい。海外で働いていると忙しいし出会いもないのだから、結婚相談所に登録することは恥ずかしくない」と忠告していただいたのです。

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