婚活弱者だった「海外駐在員」に追い風が吹くナゼ 初対面でプロポーズというケースも

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女性駐在員はちょっと不利?

それに比べると女性の駐在員は不利なのは否めません。結婚相談所の会員の大半は国内で生活している日本人で、40代半ばまでは男性よりも女性の会員のほうが多い傾向があります。

この世代までの男性は国内でも出会いが十分にあるので、海外駐在中の女性をとくに選ぼうとは思わないのでしょう。女性に比べると、「配偶者について行って海外に住みたい」と希望する男性は非常に少ないです。

――では、女性の海外駐在員が日本に住む男性と結婚したいと思う場合はどのような方法をとればいいのでしょうか。

かつての私も実践したことですが、その人らしいプロフィールをできるだけ詳しく作成して、ピンポイントの需要を狙うことです。万人受けのプロフィールを作っても、「海外駐在中」という部分ではねられてしまうのでは意味がありません。

結婚相談所の多くは「連盟」と言われる会員データ共有システムに加入しています。何万人もの会員の中からお互いにお見合い相手を探すので、検索ワードの設定も重要です。

女性の海外駐在員の場合は、「全国どこでも住める」とか「ずっと働きます」「家計も分担できます」などのワードが有効かと思います。

そして、自分からも相手を念入りに探してお見合いを申し込むべきです。男性のプロフィールを丹念に読み込めば、「海外駐在にも理解があるのでは」と思える相手が必ず見つかります。もちろん、私たち仲人も探すお手伝いをします。

――現地採用で働いている人たちの婚活についてはいかがでしょうか。雇用が安定している駐在員と比べると不利な気がします。

現在はワールドワイドな企業による本社採用のケースもあるので一概には言えません。でも、使い捨てされかねない労働環境にいる人は注意が必要です。私のところに現地採用の女性からお問い合わせがあった場合は、婚活をする前にこれからの仕事と人生の展望を考えるように促します。

婚活を機に、将来を真剣に考えてみる

かつての私もそうでしたが、若い頃は計画よりもまずは行動ですよね。先のことなんて考えません。でも、婚活を機会にして一度は将来について真剣に考えてみるべきだと思います。人生100年時代と言われますが、若い時期は一瞬だけなので。

現地でずっと生活したいというのであれば、現地での出会いを広げることをお勧めします。日本国内の結婚相談所に登録していて「ずっと海外に住んでもいい」という男性は皆無に等しいからです。

いずれは帰国するつもりならば、「そろそろ日本に帰る予定です」という方向性でプロフィールを作成します。帰国した暁には相手の希望するところで住むことができる、と書けば出会いの幅が広がるはずです。

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