スポーツは、やはりネット中継するべきだ サーフィン大会は世界で620万人が視聴
オンラインでの放映において、WSL(ワールドサーフリーグ)はその成長基盤を同リーグファンの核となる年齢層に置いた。視聴者のうち、25~44歳までの人々が67%以上を占めているのだ。彼らがフェイスブックやツイッター、インスタグラム、スナップチャットのアカウントで行うエンゲージメント(投稿などの活動)の数は2倍近くになった。一方で、もっと大手の、有名リーグに関するエンゲージメントの割合が相対的に小さくなっている。
エンゲージメントはNFLにも負けない
NFL(全米プロフットボールリーグ)のフェイスブックページで「いいね!」を押した人は約1250万人で、WSLでは230万人だ。しかし、ひとつの記事に対するエンゲージメント(「いいね!」やコメント、シェアなどの数)はNFLと同程度だと、WSLは言う。
今後数カ月のうちには、WSLはスタジオを開設する予定だという。面積は約560平方メートルで、カリフォルニア州サンタモニカにある本部の中に設けられる。生放送のすきまを埋める番組の制作のために多額の投資が行われる予定だが、シェアできるオリジナルの番組やドキュメンタリー、ハイライトなどのコンテンツも準備するという。
WSLは売上高を公表していないが、メジャーなプロ・スポーツに比べるとほんのわずかな額だろう。しかし、視聴者がオンラインに移行していくにつれ、マイナーなスポーツでも視聴する人が増えていく。
WSLでは2014年の世界チャンピオンシップ・ツアーの視聴者数が過去最高となり、その伸びが続いて行くことを期待している。
スピーカーは言う。「私たちはほかのスポーツを見て参考にしているが、WSLにとっては生でのストリーミングが主な収入源だ。いずれWSLを見て、この方式を『どうやって考え出したんだ?』という人が大勢でてくるのではないかと思う」。
(執筆:Talya Minsberg記者、Nick Corasaniti記者、翻訳:東方雅美)
(c) 2015 New York Times News Service
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