グーグルグラスはムダなプロジェクトなのか

鳴り物入り新製品は個人向け販売中止に

個人向け販売の中止が発表された「グーグルグラス」(写真は2012年6月、サンフランシスコにて行われたデモンストレーションイベント/Jim Wilson/The New York Times)

インターネット検索最大手グーグルの研究部門「グーグルX」が手がけるプロジェクトは、同社では「月探査ロケットの打ち上げ」にたとえられている。その理由のひとつは、壮大なプロジェクトだが大失敗に終わる可能性も少なくないという点を内外に意識させることにある。

「グーグルグラス」個人向け販売中止の余波

グーグルは1月、話題の眼鏡型ウエアラブル端末「グーグルグラス」の個人向け販売を中止すると発表した。病院や工場などでの実用化も期待された一方で、個人ユーザー向けビジネスの第一歩ではつまずいた形だ。

グーグルグラスの派手な失敗は、もっと大きな問題の存在を指し示している。これまでウォール街は、生物学から宇宙開発に至る幅広い分野に及ぶグーグルの研究開発にかかる費用が膨れ上がっていくのを黙って見守ってきた。だがこれを機に、グーグルの科学プロジェクトが実を結ぶ日は来るのか、来るとすればいったいいつなのかと考えるようになったのだ。

「企業が限界に挑み続けるのはけっこうなことだが、それにはある程度、金銭的な責任も伴わなければならない」と言うのはマッコーリー証券のアナリスト、ベン・シャクターだ。「私たちにとっても状況をきちんと把握するのは難しい」。

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