河野太郎デジタル相「古いやり方の規制を外す」 マイナンバーカードは「世の中便利になる、が王道」
以下、番組での主なやりとり。
梅津弥英子キャスター(フジテレビアナウンサー):かつて規制改革担当相として「脱ハンコ」を押し進めた河野大臣だが、デジタル相に就任して目指すのが「脱フロッピーディスク」。
デジタル庁はアナログ的規制の総点検に乗り出し、約4000条項を見直す方針を決めた。さらに行政手続きでフロッピーディスク等の記録媒体の利用を定めた約1900条項についても、経済団体などからの改正を求める声を受け、見直して行く。
いまだに残るアナログ的規制
松山俊行キャスター(フジテレビ政治部長・解説委員):デジタル庁発足から1年が経った。いまだにこういうアナログ的規制がある。これらを改善することで霞が関は大きく変わるか。
河野太郎氏(デジタル相):そうだ。4000条項には、対面や常駐を求める記載があり、技術で対応できるのに古いやり方でやらなければいけないのが延々と続いている。来年の通常国会で4000条項にプラスして全部変えてやろうと思っている。フロッピーディスクはまだいいほうで、オープンリール(磁気テープ)やカセットテープでの提出を求めるものも数件あったようだ。法律、法令にこれでやれと書かれてしまうとそれで提出しなくてはならなくなる。それを外して提出してくれとしておけば、最新の技術で提出すればいい。安全確認でも、人が行ってコンコンとたたいて音で確認しろと書かれていると、それでやらなければいけないが、さまざまなセンサーを使って安全を確認すればいいということになれば、さまざま新しいことができるようになる。やり方を限定せず、これをやってくださいとすると、最新技術でできます、それでやってくれればいいよと。ルールを変えることで例えば、中小企業が持つ技術で「これできます」というのが結構ある。法令を改正して最後だけきちんと確認できるように言えば、自社の持つ技術で今までよりもはるかに安くできる、という技術を持つ中小企業に積極的に参入してもらいさらに便利な世の中に変えてもらいたい。古いやり方の規制を外していく。