年金が老後足りるか心配な人に伝えたい基礎知識 生活費との兼ね合いや受給増やす法を知っておこう

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公的年金の平均受給額を見ていきましょう。

厚労省のデータによると、厚生年金の平均年金月額は14万4366円です。

男性の平均月額が16万4742円であるのに対し、女性は10万3808円。

また、基礎年金(国民年金)の平均年金月額は、5万6252円です。

夫婦合算で見ると、共働きのケースでは、合計26万8550円。夫が会社員で妻が専業主婦のケースでは合計22万994円になります。夫婦とも自営業のケースでは合計でも11万2504円にしかなりません。

一方で、老後の生活費は毎月いくら必要でしょうか。

生命保険文化センターによると、老後の夫婦2人の最低日常生活費は月平均22.1万円、ゆとりある老後生活費は月平均36.1万円です。

だとすると、共働きのケースでは平均年金月額は26万8550円ですので、ゆとりのある生活はできないけれども、生活費に困るということはありません。

会社員と自営業でどれほど違うか

また、夫が会社員で妻が専業主婦のケースでは、平均年金月額は22万994円なので、最低生活費は約22.1万円近くになるものの、節約などをすれば、年金だけで生活が維持できそうです。

ただ、自営業の夫婦では、平均年金月額が11万2504円のため、最低日常生活費までに約11万円も足りず、公的年金だけでは生活は難しいでしょう。

上記のケースで考えてみて、図表②の年金額の計算式(ざっくり計算式)に、「勤続中の平均年収」と「払う予定の年数」を当てはめれば、自分がもらえる年金の額がおおまかにわかります。

たとえば、平均年収600万円、勤続年数38年(456月)の場合、基礎年金は73万8910円(=77万7800円×456月/480月)、厚生年金は124万9668円(=6(百万円)×38年×0.5481)もらえます。

合計年額は198万8578円となり、月額に換算すると16万5714円になります。

さらに正確な年金額を知りたい方は、誕生月に送られてくる「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」を確かめてみるといいでしょう。自分や世帯の年金額を把握しておくことはとても大切です。

年金の平均受給月額、年金の計算式、年金早見表
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